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SUNABIマガジン

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2026.8.23 プロジェクト

潮風のキルト展とらっきょうの花見

花見と言えば「桜」、秋の花と言えば「コスモス」、らっきょうと言えば「漬物」という三つの常識に物申す。そんな常識を無視した企画がらっきょうの花見。11月になると松原に隣接した砂地エリアに広がるらっきょうの畑には、赤紫色の小さなかわいい花が咲きます。そして秋の舞台が整った松原には、パッチワークキルトを展示。波の音、木漏れ日、そして潮風がそよぐ中、キルト作品が気持ちよさそうに揺れながら、見る人に語りかけてくれます。

 

潮風のキルト展

 

らっきょうの花見

はじまりのきっかけ

潮風のキルト展実行委員会メンバー

 

1994年から始まった潮風のキルト展は、今年で32回目を迎えます。地元パッチワークサークル「あずさ」のメンバーたちから、「Tシャツは砂浜。キルトは松原が似合うのでは」との提案が生まれ、第1回のキルト展が始まることになりました。しかし、「開催のお金は?」「審査員は?」「展示方法は?」など一から話し合い。「あずさ」と地元の工芸グループ「自然工房」と「砂浜美術館」の共同作業が始まりました。「金がなければ知恵を出せ」。有名な審査員が呼べないならば「町の子どもたちに選んでもらったら」の声。「それではキルターの人が納得しないかも」。「いや、砂浜美術館らしくオンリーワンでいこう」。など、喧々諤々の結果、「子どもたちが選ぶ・潮風のキルトコンテスト」としてスタートしました。展示も屋外で松原がある。朝展示、夕方撤収を繰り返す。秋の天気は変わりやすいと言います。しかしこの方法が今では当たり前になっています。

 

展示・撤収作業

審査員との出会い

当初の、子どもたちが審査員から、2002年、当時ニューヨーク在住でライフスタイルジャーナリストの小林恵さんが審査員を受けてくださいました。謝礼はこちらの言い値にも関わらず、気持ちよくOKとのお返事。以後、小林さんとは、10年以上お付き合いいただきました。その中で、「子どもたちに教えるキルト指導要綱」を作成し、町内の保育所や小学校にプレゼントしてくださいました。ここには、子どもから大人までがキルトを楽しむ方法がかかれ、これを機に参加した保育所や小学校も多くありました。

そして、2016年から、現在のPatch-Work-Lifeさんが審査員となり、昨年で10年目になります。会期中の審査にとどまらず、広報のご協力や、企画の提案・実施もしてくれました。こうした審査員との出逢いも、30回をこえて実施してこられた理由の1つだと思います。

 

小林恵さん

 

Patch-Work-Lifeさん

キルトの広がり

現在の潮風のキルト展は4つの応募部門があります。キルト(大・小)の部、クッションの部、コースターの部。第1回目の応募作品数は、30点ほどでしたが、ここ数年は100点を超えています。キルターのみなさんだけでなく、高校生や障がい者のサークル、以前は保育所や幼稚園生も参加してくれていました。地元の大方高校では現在、「潮風のキルト展」の作品作りをする家庭科の授業があります。多様な人たちの作品がなにげなく並んでいる風景、それが、「潮風のキルト展」。「キルトを楽しむ人たちの作品が、年齢やこれまでの受賞歴などに関係なく、松原の中でひらひらする風景」の素敵さ。これを演出するのが、砂浜美術館の目標です。私たちはこれからも、全国のみなさんに、秋の砂浜美術館企画展「潮風のキルト展とらっきょうの花見」の楽しみ方を、伝えていきたいと思います。

 

コースターの部・クッションの部