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ものの見方を変えると、いろいろな発想がわいてくる。
4キロメートルの砂浜を頭の中で「美術館」にすることで、
新しい創造力がわいてくる。
時代を少し動かせるのは、一人一人の小さな感性の集まり。
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ものの見方を変えたら、いろいろな発想がわいてきた。
4キロメートルの砂浜を頭の中で「美術館」にしたことで、
新しい創造力が、どんどんどんどん、わいてきた。
一人一人の小さな感性が集まって、時代をほんの少し動かしたのかもしれない。
最近思う。時代が、少し、追いついてきたかも。
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「美しい松原」が作品です。
沖に見える「くじら」が作品です。
卵を産みにくる「海亀」が作品です。
砂浜をはだしで走り、貝殻を探す「子どもたち」が作品です。
流れ着く「漂流物」が作品です。
波と風が砂浜にデザインする「模様」が作品です。
砂浜に残った「小鳥の足あと」が作品です。
作品は24時間・365日展示され、時の流れるままに変化します。
BGMは波の音、夜の照明は月の光・・・
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刻々とかわる砂浜の姿、ついては消える、だれかのあしあと、
寄せては返す波が描く砂のもよう、ひたひたの水鏡に映る大空、
この水平線のかなたにある、ニタリクジラ館長の穏やかな暮らし、
ウミガメが、生まれた浜に産卵にくる20年という時の流れ、
今も昔もまったく同じ、はだしで走り貝がらを探す子どもたち、
指輪やメッセージボトルも流れ着いちゃった!漂流物、
美しい松原、に松枯れがあることを心配するみんなの心、
5月にはTシャツがひらひらし、出会いや再会の笑顔でにぎわうこと、
8月には砂浜で乱舞し、星空の花火をみんなでのんびり見上げること、
11月には木漏れ日の中でキルトがそよぎ、布を楽しみ交流し合うこと、
らっきょうの花は咲いていますか?の問合せがあるということ、
・・・
楽しんでくれる人がいるということ、
みんなみんな、作品になった。
作品は、24時間・365日・30年展示され、時の流れるままに変化します。
30年途切れることのない、BGMは波の音、夜の照明は月の光・・・
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私たちは考え、行動し、
「今、地球にとって大切なことを伝えていく作品」を作り、
「砂浜美術館」から世界中に発信していこうと思います。
日々、私たちは新しい作品を創造していきたい。
創造し、発信していくためには新しい考え方・感性が必要です。
そのために、いろんな人の新しい感性にも出会いながら、
私たち自身が私たちの考え方と感性で
作品を作っていかなければならないのです。
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私たちは考え、行動し、
「今、地球にとって大切なことを伝えていく作品」
例えば「黒潮宣言のひらひら」を作り、
「砂浜美術館」から世界中に発信していきます。
30年目の今日からも、日々、私たちは新しい作品を創造していきたい。
創造し、発信していくためには新しい考え方・感性が必要です。
そのために、30年の出会いの財産を大切に、
いろんな人の新しい感性にも出会いながら、
私たち自身が私たちの考え方と感性で
これからも作品を作っていきたいのです。
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私たちの誇れるものは何なのか、
もう一度、
考えてみよう。
「砂浜美術館」
この五つの文字は、
「考え方」のキーワード。
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私たちの誇れるものは何なのか、
何度でも、
考えてみよう。
立ち止まって、足もとを見つめて、遠くも眺めて。
例えば砂浜で、みんながそうしているように。
「砂浜美術館」
この五つの文字は、
「考える場」のサイン。