シーサイドギャラリー2025・夏  花火大会

シーサイドギャラリー2025・夏  花火大会

日時:2025年8月15日(金) ※荒天時 翌日2025年8月16日(土)に順延

場所:砂浜美術館(高知県黒潮町・入野の浜)

主催:シーサイドギャラリー2025・夏 実行委員会

主管:NPO砂浜美術館

砂浜美術館の夏、毎年8月15日は砂浜で花火を見上げる日。 今年もシーサイドギャラリー・夏を開催いたします!

裸足で歩く砂の感触、波の音、潮風の香り、そして夜空に咲く大輪の花火。
ここにしかない「砂浜美術館」の夏の一大作品を、どうぞお楽しみください。


プログラムのご紹介

キス釣り大会〜砂はま投げキッス〜

[時間]8:00~12:00(予定)
[参加料]500円
[参加資格]小学生以上(ただし、小学生の場合は引率者が必要です)
[持ち物]エサ、クーラーBOX・仕掛け等道具を持参ください。
     竿・リールのみレンタルできます。(有料500円、要事前予約)
[スケジュール]8:00~8:30 受付(海のバザール前)、9:00~11:30 大会、
        11:30~ 審査・表彰
[運営協力]黒潮若手の会

制限時間内に釣ったキスの大きさを競うキス釣り大会。1~3位までの入賞者には豪華景品をご用意しています。ふるってご参加ください!炎天下での開催が予想されますので、帽子の着用やこまめな水分補給など、くれぐれも熱中症対策は万全!で楽しんでくださいね。

砂浜ステージ

[時間]午後6:00~7:00

いつもの砂浜をステージに、黒潮町内のダンサーやよさこいグループがシーサイドギャラリーを彩ります。ゆっくり座って聴くのもよし、踊って楽しむもよし。思い思いにお楽しみください。

盆踊り大会

[時間]午後7:00~7:50

星空の下、砂浜に立つやぐらを囲んでの盆踊り大会は、砂浜美術館ならでは。軽快な太鼓のリズムとにぎやかな音楽にのって、大人も子どもも一緒に踊りましょう!10名以上の団体参加も、個人での参加も大歓迎!ご参加いただいた方には、ここでしか手に入らない「砂浜美術館オリジナル豆しぼり」をプレゼントします。(数量限定)

花火大会

花火大会

[時間]午後8:00~8:30
「シーサイドギャラリー・夏」のフィナーレを飾るのは、砂浜美術館の天井・夜空に輝く大輪の花火。遮るものが何もない、開放的な砂浜で楽しむ迫力満点の花火はここならでは。砂浜に座ってのんびりとご覧ください。

花火につきましては、黒潮町内外の企業の方々、また黒潮町の町民の皆様のご寄付等の協力により実施しております。ここで改めてお礼申しあげます。


来場されるお客様にお願い

当日会場付近は大変混雑いたします。安全確保のため、会場周辺では交通規制を行っています。お車でお越しの方は、交通警備員の指示に従い、指定の駐車場をご利用ください。なお、駐車や交通上のトラブル等についての責任は負いませんのでご了承ください。こうちあったかパーキング駐車場をご利用の方は、可能であれば事前にご連絡ください。(※こうちあったかパーキング利用証または他県のパーキングパーミット制度利用証をお持ちの方がご利用できます)

※お問合わせ:NPO砂浜美術館 0880-43-4915

【当日の立入禁止区域と通行止めについて】
終日立入禁止:大会本部東側のサイクリングロード(砂浜ふれあい園路)
車両通行止め:午後6時から花火大会終了まで 土佐西南大規模公園・園路の一部区間

会場周辺図

花火大会当日は18時から21時まで会場付近の一部区間で車両通行止めとなります。この時間にご希望の駐車場までの経路案内に従うと、迂回する可能性があることをご了承ください。

→会場周辺の津波避難経路 図はこちらから

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シーサイドギャラリー2025・夏
場所:砂浜美術館(黒潮町・入野の浜)

すなびのカタチ:町じゅうフリマ 

全国に当たり前にある粗大ごみの日が、【粗大ごみの日は町中がフリーマーケットになる】みたいな価値感が社会で共有されたら世界が変わるような気がしないだろうか。粗大ごみの日は一般的に「回収する日」とされているが、出されたゴミの中には修理すればまだ使えるものもあるかもしれない。ある人にとってはゴミだとしても、違う誰かにとってはまだ使えるモノかもしれない。回収の日を2日前倒し、後日回収車がやって来るから、それまでに欲しいものがあれば持って帰っていいよ。というようなルール作りができれば、価値がないと思われていたゴミも誰かの価値になるかもしれない。

砂浜が「美術館」であるように、流れ着くゴミが「作品」であるように、当たり前にある社会システムの見かたを変えることで、世界は変わるかもしれない。

このアイデアは、2023年のTシャツアート展審査員の太刀川英輔氏がネット上のインタビューで話していたことが始まりである。「すなびの考え方と一緒じゃん!」ということで俄然興味が沸いてしまった。ちなみに、黒潮町から出るの粗大ごみの量は全体の5%程度で、これだけでは世界は変わらない。しかしながら、粗大ごみの日は全国にあるので、黒潮町で小さな事例を作って、全国の町が真似できるような仕組みづくりが目的であり、冒頭に書いた【価値感が社会で共有される】ことが大切だと考えている。

ここで気になることは、「多様性」という言葉が多く使われる昨今、一昔前に比べて多様な価値観や生き方が広がる現代に、このような価値観の共有は容易くできるのだろうかということだ。
※多様性(たようせい、英: diversity)とは、ある集団の中に異なる特徴・特性を持つ人がともに存在すること。ダイバーシティという概念は1960年代のアメリカで生まれ、1980年代に日本でも認識され始めた。

ダイバーシティ、ジェンダー、デジタルトランスフォーメーション、SDGs……横文字が増え、社会の動きもより早くなり、大きく変化しているのは間違いないだろう。しかし現代だけが大きく変化しているように思いがちだが、スピード感は違えどいつの時代もそうだったはず。地球には46億年の歴史があり、日本が大陸から分離したのは約1万年前、鎌倉時代から戦国時代までの中世、近世の日本を経て江戸時代にペリー来航以来、明治、大正、昭和……社会を振り返る時、歴史的に見れば社会はいつも大きく変化し続けている。生物の進化を解明したチャールズ・ダーウィンはこう言っている。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者である」では人間社会は変化できるのだろうか?人間社会の課題という点で言うと、毎年1月末に開催される世界経済フォーラム、ダボス会議では、今後10年間の長期リスクの上位4つに次のものが挙げられている。

①異常気象
②地球システムの危機的変化(気候の転換点)
③生物多様性の喪失と生態系の崩壊
④天然資源不足

ここぞとばかりに環境関連ばかり。我々人間社会は持続可能なのか? このままではダメなのだろう。そうでなければSDGsのカラフルなデザインがポスターとなり、バッジとして身の回りにこんなに出回らないはず。このままいけば地球史上6度目の大量絶滅期が訪れる可能性があるということだ。こんなことを書くのにはワケがある。先日砂浜美術館の話を聞きに来てくれた人にこんなことを言われた。「TシャツをひらひらさせているだけではCO2は減らないのではないか。」う〜〜〜ん。砂浜美術館の永遠のテーマは「人と自然のつきあい方」である。建物がない美術館でTシャツをひらひらさせることで、砂浜から地球のことを考え、より多くの人にこのメッセージを伝えるためにTシャツアート展を続けてきた。そしてこれからも続けるだろう。【粗大ごみの日は町じゅうがフリーマーケット】というプロジェクトはゴミを減らすだけでなく、社会全体で『いいね!』と思える価値観を共有することが重要だと考えている。大都市ではたとえ小さくとも、我慢を伴うような「変化」は起こしにくいだろう。しかし先日人口1万人を切った黒潮町のような小さな町は、1万人弱に伝わればひとまず町単位の社会で共感を得たことにはなる。多様な価値観が多い現代において、大都市に比べるとスモールスタートしやすく、小さな町の事例は社会課題解決の糸口になるポテンシャルがあるはずだ。自由に飛び回りたいという理由で飛行機を発明したライト兄弟。「世界をポケットに入れた男」スティーブ・ジョブズ。みな社会の価値観を変えてきた偉人たちである。しかし当初は変人扱いされていた。バブル絶頂期に砂浜を美術館に見立て、Tシャツをひらひらさせ始めた男たちもこう揶揄されていたそうだ。「いい大人が砂浜で遊んでいる。」30数年後、その男たちはジブンの町の町長、教育長となった。見かたを変え、遊び心と探求心を持つことで、世界は変わるかもしれない。

すなびのカタチ:すなびキャンパス 

「私たちの町には大学がありません。町そのものがキャンパスです」砂浜美術館の大学をつくりたいと思い始めたきっかけは何だっただろう。理由はいくつかある。まず、砂浜美術館では町内の保育園から高校まで、授業を通じて何らかのつながりがある。

例えば、自分たちの町のこと、そして世界のことを考える、【Tシャツアート展国際教育プログラム】※1の授業は、黒潮町オリジナルの教育プログラムとして、今年13年目を迎える。流れ着いた漂流物をテーマに空想した物語を募集する漂流紀行文学賞では、町の小中学生が小さな文学作品を応募してくれている。中学校ではホエールウォッチング、高校では防災教育を通じてつながりがある。もし近くに大学があれば、さらに内容を深めた授業プログラムができるのではないかと思っていた。

2つ目は、この黒潮町が大学のフィールドワークの「バ」として多く活用されていることだ。訪れる学部も様々である。ちなみに、2024年5月開催の第36回Tシャツアート展会場では、縁あって黒潮町と大阪経済大学が連携協定を結んだ。青空のもと行われた締結式では、町長と学長がTシャツに署名し、黒潮キャンパスがうまれた。砂浜美術館の大学は、町全体をキャンパスに見立て、地域のあしもとにあるモノに意義と主体性を持たせることで、町全体を教育コンテンツとして見出すことができ、全国(世界も)のいろいろな大学が訪れる大学になれる可能性がある。それだけ、ここには興味深い素材がたくさんあるということだろう。

3つ目は、ここにはマイナスをもプラスにするエネルギーがあること。何もないと思っていた砂浜が、考え方をもった「美術館」になったように、「34m」の津波高が想定された時もあきらめることなく、防災に対しての思想と行動をまちの防災文化として育ててきた。当初は「34m」がこの町を訪れない理由になっていたが、今では「人と自然のつきあい方を考える」防災ツーリズムとして、この町を訪れる理由になった。そして11月3日文化の日に開催する、イスに座って海を見る日は今年4回目を迎えた。人の移動や集まることが制限されたコロナ禍の2021年に初めて実施した後、スタッフが企画した砂浜の町長室(2023年のひらひらタイムスで紹介)。当時の町長が実際にここで公務を行った。そして次は、砂浜に環境大臣室をつくりたいとスタッフが企画すると、2024年5月のTシャツアート展会場でそれが実現した。実はその前段に「次は国連事務総長室をつくろう!」という話になった。さすがに現実的に難しいかなと思ってしまったが、日本にある国連大学の大学長にアプローチすることは可能性があるかもしれないと思い直した。砂浜美術館は建物がないゼロエミッションの美術館。人間活動によって発生し、環境に負荷を与える廃棄物や排出をできる限りゼロに近づけようというゼロエミッションの考え方は、国連大学により提唱されたからだ。

そうだ!砂浜美術館の40周年(2029年)念イベントでは、国連大学長と砂浜美術館の大学長が、砂浜でイスに座って対談する。これが、「砂浜美術館の大学」のオープニングイベントだ。1989年、砂浜美術館の砂浜での開館式は、ニタリクジラ館長のあいさつで始まったのだから。じゃあ、大学長は誰?もちろん、砂浜美術館の館長のクジラである。完全な空想だが、建物のない美術館がそもそも空想だから、できるのではないかと思えてきた。

そのためには、まずは2つのことを進めていかなくてはいけない。1つ目は国連とのつながりをつくることだ。国連本部はジュネーブにあるので、ジュネーブで開催される国際会議のバで砂浜美術館の話をする機会がつくれれば、国連大学長にオファーできる接点があるかもしれない。そのプロジェクトを『ジュネーブへの道』と名づけよう。2つ目は砂浜美術館の大学で学ぶことができるコンテンツづくり。この数年、講演に来てくださる方や、Tシャツアート展の審査員の方などに、インタビュー映像の撮影を依頼し、そのテーマについて深掘りするカンガエルバをつくってきた。テーマは多岐にわたる。例えば、砂浜美術館の常設作品である「クジラ」と「松原」。クジラからは、「クジラのうんこプロジェクト」がうまれ、ニタリクジラだと思っていた砂浜美術館の館長は、実は「カツオクジラ」であることがわかった。松原では、「つなごう未来へ、松原と日本の風景」をテーマにした映像プロジェクトにより、全国の松原で活動する人との新しいつながりがうまれつつある。こうした動きを、現在は【砂浜美術館アカデミー】として展開している。

外【ジュネーブへの道】と、内【砂浜美術館アカデミー】のベクトルを深めていく先に、建物のない砂浜美術館の大学構想がカタチになり、そのオープニングは、国連大学長と砂浜美術館の大学のカツオクジラ大学長の砂浜での対談ではじまることを空想して、砂美40周年に向けて頑張ろうと思う。

(※1)Tシャツアート展国際教育プログラム:デザイン制作からTシャツアート展会期中のすなはま授業、海外での展示までの一連の流れをプログラム化し、黒潮町の全7校の小学4年生は毎年国際教育としてTシャツアート展に参加している。

砂浜美術館アカデミーインタビュー クジラ編

つなごう未来へ、松原と日本の風景

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≪筆者≫
理事長 村上 健太郎

2002年より勤務。神奈川県海老名市出身。
2002年にボランティアとして潮風のキルト展に参加した後、翌月に高知県黒潮町へ移住。
以来20年以上、NPO砂浜美術館を牽引。

【募集】インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員募集

【募集】インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員募集

大方ホエールウォッチングでは、インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員を募集しています。今年「クジラのうんこプロジェクト」を国立科学博物館と合同で行っており、現場の私たちはクジラのうんこを全力で待ち望み、全力で掬い上げる!ことをします。

砂浜美術館の館長でもあるクジラのうんこから、健康チェック、家族構成、暮らしている海域の環境などたくさんの情報を得ることができ、このプロジェクトは日本初の試みです!
知っているようで知らないカツオクジラ館長について新しい発見があるかもしれないプロジェクト。調査日しか給与が出せないのが申し訳ないですが、興味のある人はぜひご連絡ください!


募集内容

1.応募締切

2025年7月31日(木)※先着順で随時採用検討となります。

2.業務内容

■インターンシップ内容(給与未対象)
【事務作業および天候不良時】
・ホエールウォッチングに関するデータ入力
・写真整理等
・イベント等の資材準備等
【ホエールウォッチング時】
・ホエールウォッチング受付および乗船中の接客、ガイド補助等
・写真撮影(SNS用や調査用など)

■クジラのうんこプロジェクト内容(給与対象)
【調査時】
・最大8時間乗船および鯨類探索
・遭遇した鯨類の写真撮影および整理
・クジラの糞等のサンプル採取、発送など

3.勤務場所

道の駅ビオスおおがた情報館内、入野漁港、土佐湾

4.受入期間

採用日~2025年10月31日(期間は、1週間~相談可能)

5.時給

952円(調査で船に乗る日のみ支給)

6.勤務時間

8時00分~17時00分のシフトによる8時間(期間、勤務日は相談可)

7.休日

週2日(相談可)

8.条件

・高卒以上
NPO砂浜美術館および大方ホエールウォッチングの考え方に共感してくれる方
・明るく、人と接するのが得意な方
・向上心がある方
・船酔いの心配がない方
・基本的なパソコンスキル(Excel、Wordなど)

9.宿泊先

幡多青少年の家または近隣の民宿
※宿泊予約は大方ホエールウォッチング事務局よりさせていただきます。

10.費用

滞在費については自己負担になります。

11.応募方法

履歴書を、下記住所へ郵送またはメールにてお送りください。
※履歴書内または、メール本文へ希望日程をご記入ください。(複数候補をいただけると受け入れしやすくなります)

お問い合わせ
NPO砂浜美術館 (大方ホエールウォッチング事務局)
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-1058 Mail : kujira@sunabi.com