砂浜美術館オリジナルグッズ2024 発表します!!

砂浜美術館オリジナルグッズ2024 発表します!!

砂浜美術館オリジナルグッズ2024 発表します!!

今回は、新デザインのTシャツがぞくぞく登場!大人気の「館長おったおる」は新しいカラーになって仲間入り!今年はクジラモチーフのデザインがいっぱいで楽しいラインナップとなっています♪

すなびてんぽでの販売は、5月下旬以降になります。Tシャツはアート展会場とミュージアムショップで売り切れることがありますので、ご了承ください。

わくわくのラインナップ


館長おるでTシャツ 館長おるでTシャツ 館長おるでTシャツ

長年愛されている館長たち

館長おるでTシャツ

黒潮町沖に暮らすニタリクジラを大方ホエールウォッチングは35年以上調査を続けています。みんなに長年愛されている3頭と、たまにくっついているなんか可愛いコバンザメを入れちゃいました!製作は、半世紀にわたりTシャツを作り続けている久米繊維工業株式会社です。
※バックプリントのみとなります。

3,000円(税込)

オーシャンボトルTシャツ オーシャンボトルTシャツ オーシャンボトルTシャツ

Ocean Bottle Project

オーシャンボトルTシャツ

1991年に拾われた1本のメッセージボトル。それが30数年ぶりにボトルが目覚め、物語が動き始めます。海を越えてつないでくれたボトルをシンボルに、砂浜美術館のメッセージを乗せる形でデザインしました。製作は、半世紀にわたりTシャツを作り続けている久米繊維工業株式会社です。
※フロントプリントのみとなります。

3,000円(税込)

スタッフTシャツ・2024 スタッフTシャツ・2024

Tシャツアート展といえば?やっぱりコレ!

スタッフTシャツ・2024

Tシャツアート展の会場で、スタッフやボランティアたちが着ているのが、このオーガニックコットンTシャツです。

今年のカラーは、“あずき”色。タグには砂浜美術館のロゴ、Tシャツの製作は他のTシャツと同じく久米繊維工業さんです。
※フロントプリントのみとなります。

4,000円(税込)

館長おったおる 館長おったおる

館長大集合!

館長おったおる

大方ホエールウォッチングで見られるクジラたちは砂浜美術館の館長です。この中には、 背びれが細長かったり、コバンザメがくっついていたり。一体ずつに特徴があるのは、本当にこんな姿をしているから。このタオルを持ってホエールウォッチングに行ってみませんか?今年はライトブルーと紺の2色展開です!

1,200円(税込)

日本セトロジー研究会第34回(黒潮町)大会 参加申込み受付中!

日本セトロジー研究会第34回(黒潮町)大会 参加申込み受付中!

2024年の日本セトロジー研究会の研究大会は、砂浜美術館の館長、ニタリクジラが繋いでくれた縁で黒潮町での開催が決定しました!第34回(黒潮町)大会の実行委員は、NPO砂浜美術館が務めます!全国各地から博物館・大学などの研究者が一堂に集まり、鯨類を中心とした最先端の研究発表が聴ける特別な2日間です。みなさまのご参加お待ちしております。

「セトロジー」とは、「鯨類学」のこと。日本セトロジー研究会(セト研)は、日本周辺の鯨類(クジラ・イルカ)やその他海棲哺乳類について、研究・普及・情報収集のために、専門家から一般愛好者まで各界にわたるネットワークをつくり、会員相互の交流・親睦を深める活動をしています。

内容

■6/22(土)特別講演(開場13:00)13:50~18:00

特別講演

黒潮町にゆかりのある方々から、私たちが暮らす四国・高知県・黒潮町の自然や生物、砂浜美術館の館長でもあるクジラについてもお話をいただきます。3名のお話を無料で聞くことができるのはとても貴重な機会です。

■6/23(日)(開場08:30)09:00~12:00、14:00~16:30

研究発表(口頭・ポスター)

最先端の鯨類学の研究発表が行われます。発表内容は、クジラを中心とした海棲哺乳類の生物学・古生物学・水産学などの自然科学はもちろんのこと、歴史学・考古学・民族学(文化人類学)などの人文・社会科学の研究等を発表いたします。こちらは、若手研究者の支援・育成も目的としているため有料となりますが、どなたでも聴講可能です。とても貴重な機会ですので、お誘いあわせの上ぜひお越しください。


【会場】
土佐西南大規模公園ふるさと総合センター 大ホール
〒789-1931 高知県幡多郡黒潮町入野176-2

【対象】
両日とも、どなたでもご参加いただけます。

【参加費】
■6/22 特別講演 無料(申込不要)
■6/23 研究発表会 有料(要申込 5/31締切※)
一般会員:3,000円、学生会員:1,000円、一般非会員:4,000円、学生非会員:2,000円
※当日申込なく来場された場合、1,000円の追加料金をいただきます。ご注意ください。


参加申込、お問い合わせ、その他詳細については以下の特設サイトよりご確認ください。

日本セトロジー研究会第34回(黒潮町)大会HP

主催:日本セトロジー研究会
共催:NPO砂浜美術館、大方遊漁船主会、黒潮町

すなびコットンプロジェクト もったいないTシャツ募集

すなびコットンプロジェクト もったいないTシャツ募集

着古して眠っているTシャツはありませんか?
古くなったTシャツを再利用して、新しい糸や紙を作ります!
おうち資源を引っ張り出してみよう!

砂浜美術館でオーガニックコットンのTシャツを使用して25年。6年前からは種からコットンを育てることで人と自然のつきあい方を実践、発信してきました。今年からは古くなったTシャツを回収し、新たな資源(糸や紙)に変える取り組みにチャレンジします。

回収したTシャツは (一社)サーキュラーコットンファクトリーのサーキュラーコットンペーパーや、(株)アバンティのReCotton製品に使用されます。

回収方法

A:第36回Tシャツアート展に持参

B:郵送

送付先
NPO砂浜美術館すなびコットン係
〒789-1911高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-4915

● 郵送の場合送料はご負担ください。
● Tシャツアート展の原画に同封も可能です。※必ず『もったいないTシャツ』であることを明記してください。
● 回収したTシャツは返却できません。

回収条件

〇 回収できるTシャツ

● 着なくなったTシャツアート展のTシャツ
● その他下記条件のTシャツもOK
⇒ 綿100%素材、白または無染色の生成り色、一部分のプリント

× 回収できないもの

● 綿以外が含まれる素材
● 色物・柄物
● Tシャツ以外の製品

※素材はTシャツ内側の品質表示タグをご確認ください。
※タグは切り取らないでください。
※回収したTシャツは返却できません。

■回収期間 2024年5月6日(月)まで

■受付時間 8:30~17:00

受付場所・お問い合わせ
NPO砂浜美術館すなびコットン係
〒789-1911高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-0105

すなびのカタチ:クジラのうんこプロジェクト

ワタシが館長です。

砂浜美術館の館長は黒潮町沖に暮らすニタリクジラ務めています。クジラが館長?

どういうことかというと、1990(平成2)年4月1日に砂浜美術館の開館式が執り行われたわけだが、建物がない美術館の式典を前にみなが気づいた。「あ、館長がおらん。」となると、砂浜を美術館に見立てた発想で「館長は沖を泳ぐクジラ」となる。これには「人と自然のつきあい方」という永遠のテーマと、「クジラを漁の対象としなかった黒潮町(旧大方町)ではクジラはじゃま者でした」という町の歴史がくっついてくる。これこそがこの町の哲学だと言える。

クジラに逢えるまち

黒潮町沖にはニタリクジラが一年中住んでおり、クジラに逢える町として、全国有数のホエールウォッチングポイントである。ホエールウォッチングは1989年から新しい漁業として始まり成長を続けてきた。少し昔の話ではあるが1994年に黒潮町で「~漁師が呼びかける~国際ホエールウォッチング会議」が開催された。そしてこの会議の報告書に興味深いことが書いてあった。

「将来のホエールウォッチングには、保護と教育と研究という要素を入れるべきだと思います。」(グレゴリーストーン・海棲哺乳類研究科)

ホエールウォッチングというとクジラを見て楽しむという観光の目的が強いように思うが、ストーン氏は『保護と教育と研究』を盛り込むべきと言っている。保護はなんとなくわかりやすいが、教育と研究はその対象となるクジラや海にはまだまだ分からないことが多くあり、研究を進める必要性と、海のことを学ぶ要素として非常に重要なコンテンツということだ。今でいうSDGsにおいて、人間が一番苦手とする自然界、生態系関連の部分にあたる。これまでもクジラや海のことを知るために様々な方法で研究がされてきた。しかしクジラとは直接会話ができない。だからこそ人間が相手をよく知る必要があるということだ。そしてクジラを調べていくと海の状態が健全であるかどうかよくわかってくる。ホエールウォッチングは海の保護や知識についての情報と、人々を結びつけるよい機会であるということだ。これはひらひらフレンドシップで紹介した栗原氏の「釣りとTシャツ展が、自然と人間が接触する部分として同じこと」と根底的には同じであることが分かる。

大方ホエールウォッチングでは2023年から「クジラのうんこプロジェクト」が始まった。クジラの調査においてストランディング調査という砂浜に漂流してきたクジラを調査する方法がある。こちらは泳ぐのが苦手な人間のためにクジラに方から来てくれるパターン。それに対してうんこプロジェクトはホエールウォッチング乗船中に生きているクジラの排せつ物を取りに行くパターンとなる。クジラを楽しみながら調査もできるという、ある種一石二鳥の調査方法である。クジラのうんこからは彼らの健康状態や海洋環境など様々なことが分かる。そもそもクジラのうんこのかたちは?くさい?採取したうんこは、冷凍でその日のうちに国立科学博物館へ送り、解析をお願いしている。余談ではあるが、郵送する際、伝票(品名)に「うんこ」とはさすがに担当スタッフも書けなかった。

「見る」から「知る」ホエールウォッチングへ

プロジェクト名がなかなかのパワーワードなおかげで乗船するお客さまも面白がってくれている。大方ホエールウォッチングは本プロジェクトをスタートしたことでクジラを見るだけで終わらない探求心のあるツアーとなった。

そして2024年6月22日、23日には砂浜美術館の主管で日本セトロジー研究会(*1)(略称:セト研)第34回黒潮町大会が開催される。セト研では生物学・古生物学・水産学などの自然科学はもちろんのこと、歴史学・考古学・民族学(文化人類学)などの人文・社会科学の研究者を含み、専門家から一般愛好者まで各界にわたる人たちを交えて公開特別講演、情報交換会、研究発表が行われる。

来年は黒潮町でホエールウォッチングが始まって36年目となる。長年の技術と知識、そして新たに研究を進め教育にも活かしていきたい。そして自然とうまくつきあい、館長と呼ぶことで親しみと敬意を込め、クジラと共に暮らす海の恵みあふれる黒潮町であり続けたいと考えている。

●註

*1 日本セトロジー研究会

おもに鯨類やその他の海棲哺乳類について、研究・普及・情報収集のためのネットワークをつくり、会員相互の交流と親睦を深める活動を展開している。

日本セトロジー研究会 第34回(黒潮町)大会

日時:2024/6/22(土)、23(日)
場所:土佐西南大規模公園ふるさと総合センター大ホール
主催:日本セトロジー研究会

【『HIRAHIRA TIMES 2024』(非売品)より】

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≪筆者≫
塩崎 草太(しおざき そうた)

兵庫県生まれ。地域おこし協力隊で5年前に黒潮町へ移住。その後砂美スタッフ。
砂浜美術館観光部でTシャツアート展などのイベント(シーサイドギャラリー)を担当。