【募集】インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員募集

【募集】インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員募集

大方ホエールウォッチングでは、インターンシップ兼クジラのうんこプロジェクト調査員を募集しています。今年「クジラのうんこプロジェクト」を国立科学博物館と合同で行っており、現場の私たちはクジラのうんこを全力で待ち望み、全力で掬い上げる!ことをします。

砂浜美術館の館長でもあるクジラのうんこから、健康チェック、家族構成、暮らしている海域の環境などたくさんの情報を得ることができ、このプロジェクトは日本初の試みです!
知っているようで知らないカツオクジラ館長について新しい発見があるかもしれないプロジェクト。調査日しか給与が出せないのが申し訳ないですが、興味のある人はぜひご連絡ください!


募集内容

1.応募締切

2025年7月31日(木)※先着順で随時採用検討となります。

2.業務内容

■インターンシップ内容(給与未対象)
【事務作業および天候不良時】
・ホエールウォッチングに関するデータ入力
・写真整理等
・イベント等の資材準備等
【ホエールウォッチング時】
・ホエールウォッチング受付および乗船中の接客、ガイド補助等
・写真撮影(SNS用や調査用など)

■クジラのうんこプロジェクト内容(給与対象)
【調査時】
・最大8時間乗船および鯨類探索
・遭遇した鯨類の写真撮影および整理
・クジラの糞等のサンプル採取、発送など

3.勤務場所

道の駅ビオスおおがた情報館内、入野漁港、土佐湾

4.受入期間

採用日~2025年10月31日(期間は、1週間~相談可能)

5.時給

952円(調査で船に乗る日のみ支給)

6.勤務時間

8時00分~17時00分のシフトによる8時間(期間、勤務日は相談可)

7.休日

週2日(相談可)

8.条件

・高卒以上
NPO砂浜美術館および大方ホエールウォッチングの考え方に共感してくれる方
・明るく、人と接するのが得意な方
・向上心がある方
・船酔いの心配がない方
・基本的なパソコンスキル(Excel、Wordなど)

9.宿泊先

幡多青少年の家または近隣の民宿
※宿泊予約は大方ホエールウォッチング事務局よりさせていただきます。

10.費用

滞在費については自己負担になります。

11.応募方法

履歴書を、下記住所へ郵送またはメールにてお送りください。
※履歴書内または、メール本文へ希望日程をご記入ください。(複数候補をいただけると受け入れしやすくなります)

お問い合わせ
NPO砂浜美術館 (大方ホエールウォッチング事務局)
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-1058 Mail : kujira@sunabi.com

【アルバイト募集】ホエールウォッチングガイドの募集をしています!

【アルバイト】ホエールウォッチングガイドの募集をしています!

~土佐湾・黒潮町の魅力をたくさんの人へ伝えてみませんか~

NPO砂浜美術館では、ホエールウォッチングに訪れるみなさまに、クジラや海、また黒潮町の魅力発信を行っていただけるガイドを募集します。期間中ツアーが実施される際に活動いただきます。この美しい土佐の海で多くの野生生物に出逢う感動と、お客様に喜んでいただいたときの嬉しさは格別です。クジラやイルカ、黒潮町はもちろん海の生き物が大好きな方のご応募をお待ちしています。


募集内容

1.応募締切

2025年7月31日(木)必着

2.業務内容

・受付補助(清掃、乗船手続きや案内、グッズ販売など)
・船上でのガイド(クジラ・イルカなど海の生き物の解説、黒潮町の簡単な観光案内)
・お客さんの誘導や、船上での安全確保
・写真撮影(風景、鯨類調査用写真)
・クジラのうんこプロジェクトのサンプル採取

3.資格

資格不問(知識や経験のない方でもOKです)

4.条件

・高卒以上
NPO砂浜美術館および大方ホエールウォッチングの考え方に共感してくれる方
・明るく、人と接するのが得意な方
・向上心がある方
・船酔いの心配がない方

5.時給

1,000円

6.勤務時間

日時不定期(シフト制)
・平日:9~15時、
・土日祝、GW・夏休み:①7~13時 ②12~18時
※勤務時間は、前後する場合があります。
※乗船予約がない日や荒天時の勤務はありません。

7.勤務形態

アルバイト

8.選考方法

面接(随時)

9.応募書類

履歴書
(大方ホエールウォッチングでどんなガイドを目指したいか記入してください)

10.応募方法

応募書類に必要事項を記入し、下記住所へ郵送またはメールにてお送りください

11.その他

採用後、ホエールウォッチングガイドの基礎知識を学ぶ研修を行います

お問い合わせ
NPO砂浜美術館 (大方ホエールウォッチング事務局 担当:大迫)
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-1058 Mail : kujira@sunabi.com

【職員募集】まちをタノシム!一緒に活動する仲間を募集しています

【職員募集】まちをタノシム!一緒に活動する仲間を募集しています

黒潮町には立派な観光施設はありません。高知空港からも車で約2時間と交通の便もよくありません。しかし、だからこそ残されている自然、またそんな自然と上手につきあっていく知恵や文化、それを大切にしている人々の暮らしがあります。

砂浜美術館ではそうした地域資源を再発見し、アート・映像・観光・スポーツ・公園などの分野を軸として地域内外の人々と交流し、楽しみや感動、発見を共有できる場を創造することに挑戦しています。一緒に活動してくれる仲間を募集しています。


A. 観光部(1名)

町の人たちも、訪れる人たちもみんなが楽しめる企画・運営を一緒にしませんか(現在、観光部のメインスタッフは3名)。

砂浜美術館のメインフィールドである長さ4kmの砂浜。この砂浜で開催されるTシャツアート展をはじめ、シーサイドギャラリー(砂浜美術館が実施する企画展)の企画運営を行っています。また、土佐湾に生息するカツオクジラ(砂浜美術館の館長です!)に逢いに行くホエールウォッチングや地域資源を活用した体験プログラムの実施などを行っています。

Tシャツアート展会場で、地元小学生に青空教室をしています↑Tシャツアート展会場で、地元小学生に青空教室をしています

漁師さんの操る漁船でいく大方ホエールウォッチング↑漁師さんの操る漁船でいく大方ホエールウォッチング

採用人数 1名(有期雇用)
業務内容 ・シーサイドギャラリー(Tシャツアート展・潮風のキルト展等)イベントの企画運営
・体験プログラムの実施(ホエールウォッチング・防災学習プログラム等)など
採用期間 随時~2026年3月31日 ※継続雇用の可能性あり
※採用後6ヶ月間は試用期間とします。試用期間が終了し、砂浜美術館の職員として適正な方を本採用とします
勤務時間 8:30~17:15
休日 土日・祝祭日分の休日
(土日・祝祭日勤務あり。1ヶ月単位で勤務シフトを組んで仕事をします)
給与 月給 177,000円~194,200円
・雇用保険・社会保険あり(年齢・職歴に応じて)
・通勤手当、時間外手当、賞与(年2回) 
勤務場所 ビオスおおがた情報館(高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5)

B. スポーツ部(1名)

スポーツを通じてまちを元気にする活動を一緒にしませんか(現在、スポーツ部のメインスタッフは3名)。

NPO砂浜美術館は、海と松原で美しい、自然豊かな高知県立土佐西南大規模公園の指定管理者として、園内にある球技場・体育館などのスポーツ施設管理、園内の整備や自然環境を活かした自然観察会の実施を行っています。すなびスポーツは、この豊かな自然に囲まれた充実したスポーツ施設と、黒潮町へ来てくださる方々と地域を結ぶ橋渡しとなることで、「人・もの・おかね」の新しい流れをつくり、スポーツを通じた交流人口の拡大・地域の活性化を目指しています。

サッカー大会をはじめ、さまざまなスポーツ大会をコーディネートしています↑サッカー大会をはじめ、さまざまなスポーツ大会をコーディネートしています

砂浜トレーニングのインストラクター↑砂浜トレーニングのインストラクター

採用人数 1名(有期雇用)
業務内容 ・スポーツ施設を利用した合宿や大会誘致営業
・合宿、大会の受入、コーディネート
・受入のための各種手配(宿泊・お弁当等)
採用期間 随時~2026年3月31日 ※継続雇用の可能性あり
※採用後6ヶ月間は試用期間とします。試用期間が終了し、砂浜美術館の職員として適正な方を本採用とします
勤務時間 8:30~17:15
休日 土日・祝祭日分の休日
(土日・祝祭日勤務あり。1ヶ月単位で勤務シフトを組んで仕事をします)
給与 月給 177,000円~194,200円
・雇用保険、社会保険あり(年齢・職歴に応じて
・通勤手当、時間外手当、賞与(年2回) 
勤務場所 ビオスおおがた情報館(高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5)

【A・B共通】<応募条件・方法>

応募条件 ①砂浜美術館の活動、考え方に共感をもっている者
②普通運転免許を有する者、又は取得予定者
③パソコン(ワード、エクセル)操作ができる者
応募方法 ◆1次試験 書類選考
履歴書を下記まで郵送またはご持参ください。
(A観光部、Bスポーツ部、希望がある場合には、履歴書にご記入ください)
募集は随時
◆2次試験
面接(ふるさと総合センター(黒潮町入野176-1) もしくは オンライン)
お問合せ 不明な点は、NPO砂浜美術館事務局までお問い合わせください
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5 道の駅ビオスおおがた情報館 内
TEL:0880-43-4915、E-mail:nitari@sunabi.com(担当:村上・山本)

すなびのカタチ:くじらのうんこ

「クジラのうんこプロジェクト」発足から約2年が過ぎようとした2024年6月22日。これまで「ニタリクジラ」という名で慣れ親しまれた館長が実は「カツオクジラ」だった!という驚きの研究結果が「うんこ」から解明された。館長本人はこの発見をどう思っているのだろう。「やっと気づいたか」……

現在、大方ホエールウォッチングではお客さんと一緒にクジラを探すだけでなく、クジラの「うんこ」も探している。ツアー中、目の前でクジラから落とされていくうんこ。今までは「これはクジラのうんこです。」とだけ紹介していたが、プロジェクト発足後はお客さんも一緒になってうんこを海からすくいあげている。みんなですくったクジラのうんこは、今や鯨類調査においてとても重要なサンプルとなっている。下船後はすぐにうんこを冷凍し、国立科学博物館に郵送。その後研究者によって解析される。

2022年のうんこ初GET以来、サンプル数を年々増やし解析を進めた。そして2024年6月22日、日本セトロジー研究会第34回(黒潮町)大会の特別講演で「ニタリクジラ? それともカツオクジラ?」についてクジラのうんこプロジェクトの成果が発表された。150名を超える参加者の前で、土佐湾を優雅に泳いでいたクジラが、その形態や、DNAからはっきりと「カツオクジラ」であることが証明された。同時に、砂浜美術館の館長の名前が変わる歴史的瞬間となった。館長が〝カツオクジラ〞という名前になってからは「呼び方が慣れんね〜。今までニタリ館長だったのにカツオ館長って魚みたい。」という会話が町内では起こっている。こんな会話があること自体おもしろいが、これからは、きちんとフルネーム「カツオクジラ館長」とお呼びすべきだろう。もしくは、学名B.edeniから〝エデニー館長〞と学者のような名前で呼ぶのもいいかもしれない。

クジラのうんこプロジェクトでは今まで関わったことのない研究者と出会う機会が増えた。そこで感じたことは、鯨類好きでもそれぞれ見ている視点が違うということだ。クジラやイルカを見て、可愛いな、かっこいいな、と思う人はたくさんいるはずだ。しかし、今回出会った人たちは、何らかの理由で死んでしまい、海岸に漂着した鯨類の胃の内容物、寄生虫、筋組織などクジラの内側を見ている人たちだった。鯨類は人間と同じ哺乳類だが、泳ぐことが苦手な人間にとって、海に暮らす鯨類を調べることはとても困難なことである。しかし何らかの理由で漂着した時、はじめて私たち人間の手の届く場所へ彼らの方から来てくれる。これを鯨類からのメッセージとして受けとめ、死因などを調べる鯨類調査は海の環境問題や、医学の発展に繋がる重要なことである。しかし、鯨類調査では簡単に結果が出ることは少ない。クジラのうんこ、海洋環境、プランクトン、クジラの動き、クジラが生活する海の餌生物など、クジラに関わるさまざまなことを解明して初めて結果が目に見えて分かるものとなる。とてつもなく長い道のりに感じるが、本プロジェクトの協力者はクジラのことが大好きなマニアばかりで、研究者、漁師、ガイド、建設業など多様な人たちが関わっている。大方ホエールウォッチングではこの仲間たちと共に、もっと鯨類のこと、そして館長のことを理解していきたいと思う。砂浜美術館のコンセプトに「大切なのは、ここに住み、ここが好きだ、と言えること。」という一文がある。これはおそらく〝町の人〞をイメージしたフレーズだっただろう。これは生き物にも、我らが館長にも言えることだ。カツオクジラはほぼ一年中土佐湾に住んでいると言われ、館長がこの海が〝好きだ〞と言っているようにも思える。土佐湾の環境はおそらくホエールウォッチングが始まった1989年以来どんどん変化しているだろう。館長の泳ぐ海域も当時から比べるとずいぶん遠くなった。それでも館長がここに暮らし続ける理由を知りたい。

興味深い話をもう一つ、クジラが生態系の中で果たす重要な役割として「ホエールポンプ」がある。これは、クジラが泳ぎまわり、海中で餌を摂取し、栄養を吸収した後に排出する糞や尿によって、海洋中の栄養物の循環を促進する現象を指す。呼吸のたびに海面に浮上し、再び潜るという海中での縦の動きが生態系全体の豊かさに貢献しているとも言われている。こういった調査は漁業や、海の環境問題にも繋がってくる。

2014年には気候変動の解決法として、クジラの生息数を回復させれば温室効果ガスと地球温暖化の抑制につながる可能性があるという報告もある。過去の平均に比べて絶滅の速度が千倍以上とされている今、クジラの生息数を守ることは、なによりの気候変動対策なのかもしれない。ここまでさまざまな事例と思いを書いてきたが、カツオクジラ館長のことをもっと知りたい!逢いたい!というのが正直な気持ちである。日本ではここ土佐湾でしか逢いに行けないカツオクジラは、地元高知の人たちにもっと親しまれて良いと思う。実は県内にたくさんあるクジラのイラストやモニュメントのほとんどがカツオクジラではなく、ザトウクジラだ。最近はさまざまなジャンルで「推し活」が広がっているが、私も推し活をしている一人だ。もちろん推しは「カツオクジラ」。ホエールウォッチングを通じて同じ推し活をする仲間と出会うことも楽しみのひとつである。

クジラのうんこプロジェクト

子どもから大人まで、真面目にうんこを待ち望み、協力してすくい上げ、プロフェッショナルに託して解析を行います。クジラのうんこには、未知なる情報がたくさん!解析結果によっては大発見があるかもしれないロマンあふれるプロジェクトです。

【『HIRAHIRA TIMES 2025』(非売品)より】

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≪筆者≫
大迫 綾美(おおさこ あやみ)

広島県出身。鯨類の勉強ができる専門学校卒業後、2014年よりNPO砂浜美術館へホエールウォッチングの担当として勤務。大方ホエールウォッチングでは、受け付け、ウォッチングガイド、出前授業、イベント企画、会計に至るまで、何でもこなすオールラウンドプレイヤー。日本クジライルカウォッチング協議会の事務局も務めている。