第36回Tシャツアート展 ボランティア募集は終了しました!

第36回Tシャツアート展 ボランティア募集!

活動期間 :2024年4月29日(月)~5月8日(水)

応募締切 :2024年3月4日(月)

募集定員 :10名程度

広い砂浜でたくさんのTシャツがひらひらする、砂浜美術館のTシャツアート展。
この“ひらひら”の風景づくりに、あなたも参加してみませんか?
ただ今、Tシャツアート展ボランティア(Tボラ)25期生を募集中です!!
広い空、青い海、人、Tシャツ、おいしい地元ご飯… たくさんの素敵な出会い☆
黒潮町・砂浜美術館を、”フルコース”で体感できます。


4つの素敵な出会いをご紹介します♪

その①「浜」

その①「浜」

天井も壁もない広い広い砂浜美術館に、みんなの手で創りだすひらひらの風景。世界で1つだけの壮大なアートが出現します。そして、期間を通して丸1日過ごす砂浜での時間…風がやんでピタリととまったTシャツ、ひらひらと風におどるTシャツ、潮が満ちて水辺に映るTシャツ、夕日に輝く貝殻、広い青空にぽっかりうかんだ雲などなど、旅行では見られない、とっておきの姿にもきっと出会えるでしょう!どんなに眠くても、”日の出”は毎回大人気☆

その②「人」

その②「人」

「とにかく人がおもしろい!集まるボランティアも地元の人も「楽しみを見つけ出す」のが得意な人が多いです。Tボラの先輩たちもたくさん帰ってきます。(なんと、Tボラ同士で結婚した夫婦も!)さらに、審査のお手伝い、交流会など審査員との出会いも楽しめます。新たな感性との出会いに、乞うご期待です!

その③「宿」

その③「宿」

「行ってらっしゃーい」「おかえりー」と、地域のお母さんたちが出迎えてくれる期間中の”わが家”は、なんと小学校。廃校を活用した宿泊施設「であいの里蜷川」は、黒板も図書室もそのまんま。懐かしい小学校の中に、ボランティア仲間たちと布団を並べて泊まるって、ワクワクします!山あいの校舎から見上げる星空も、格別ですよ~☆

その④「食」

その④「食」

朝と夜のご飯は、地域のお母さんたちの手料理。栄養・量・愛情たっぷり!とっておきの田舎の家庭料理は、ある意味一番のごちそうです。(野菜嫌いだった人が克服することも?!)お昼は地元商店の手作り弁当を砂浜で。美味しい空気と愛情ごはんをモリモリ食べて、黒潮町の自然の恵みを堪能しましょう。交流会と慰労会では、地元の宴会も体験できます♪「黒潮若手の会」の心づくしのおもてなし”黒潮BBQ(メンバーの畑や海から調達した黒潮町の恵み満載の極上BBQ☆)”が味わえるのも、Tボラの特権です!!


ボランティアだけのうれしい特典♪

期間を通して参加くださる方には、Tボラのユニフォーム(?)をプレゼントします!Tシャツアート展の作品Tシャツと同じオーガニックコットンのスタッフTシャツと、貴重な国産・しかも町内産!のジーンズ。提供は、砂浜美術館を長い間応援してくださっている、久米繊維工業株式会社さんと地元黒潮町にある有限会社じぃんず工房大方さんです!

スタッフTシャツ2024(2枚)・・・Tシャツアート展に合わせて作られるスタッフTシャツ。毎年色が変わります。さて今回の色は…?

スタッフトレーナー2024・・・砂浜美術館スタッフでさえ手に入れることのできない、完全ボランティア限定のTボラトレーナー。朝晩もこれがあれば大丈夫!こちらも久米繊維さん製です。

オリジナルジーンズ・・・クジラのしっぽのモチーフを刺繍したオリジナルのisaジーンズを、色やスタイルも、お好みに合わせてご提供くださいます!集合の日に、直営店にジーンズ選びに行きますよ♪


砂浜美術館からのメッセージと活動内容☆

私たちの活動は今年で36年目となりますが、この活動を町や住民と共に支えてくださっているのが、全国の方々の賛同と協力です。ただ今事務局では「第36回Tシャツアート展」の運営にご協力いただけるボランティアスタッフを募集しています。代表的なオリジナル企画である「Tシャツアート展」。自然に恵まれた黒潮町に滞在し、砂浜美術館の壮大な風景を一緒に創りあげてみませんか?

活動詳細

ボランティアのみなさんには、
こんなことをお手伝いしていただきます☆

●会期前日のTシャツ展示作業。町内の方と一緒にひらひらの風景を創ります!

●審査員が全作品を審査する際の補助をしてもらいます!そしてTボラの皆さんも審査員となって、<世界でひらひら賞>を選んでもらいます。

●会期中は入り口での受付作業やグッズの販売もします。

●最終日には名残惜しみながら、Tシャツの取り込み、翌日には潮の香りとともにTシャツを畳んでいきます。

●その他関係者との交流会や、最終日には慰労会にも参加します。

応募要項

応募資格 砂浜美術館に興味があり、期間を通して黒潮町に滞在可能な方。原則として高校生以上。性別は問いません。全日程に参加できる方を優先します。
応募方法 所定の参加申込書と誓約書に必要事項を記入の上、下記へ郵送してください。
応募先 NPO 砂浜美術館 ボランティア係
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
募集人数 10名程度
応募締切 2024年3月4日(月)当日消印有効
お問合わせ先 Tel 0880-43-4915 Fax 0880-43-1527 Mail nitari@sunabi.com

※応募締め切り後、事務局にて調整し応募者各位にご連絡いたします。応募多数の場合は、ご希望に添えない場合もありますのでご了承ください。

※現地までの交通費・宿泊費は自己負担です。宿泊は「であいの里蜷川」(Tボラ特別価格/朝・夕食事含む)。交流会・慰労会・お弁当・Tシャツ・ジーンズは事務局で準備いたします。

※NPO 砂浜美術館で「ボランティア保険」に加入しますが、活動中の万一の事故などに対してこの保険以外での対応はできません。

エントリーシートはコチラから!

すなびのカタチ:Ocean Bottle Project

このプロジェクトは、砂浜美術館にある一本のメッセージボトルから広がった世界のはなし。

そもそものきっかけは1991年に、当時のスタッフが近くの海岸でメッセージボトルを拾った事にはじまる。瓶の口はロウで固められ水が入らないように工夫されていた。フタを開け、中の手紙を見てみると、9か国語のメッセージと連絡先が書かれていた。これはアメリカのテキサス州ボーモントに住む11歳の少年ブライアンさんが流したものだった。

メッセージには【私の名前はブライアン アカーズ11歳です。私の学校で何年かかかる理科の研究をはじめました。それでは海の潮の流れを研究しています。この紙にいつ、どこでこのボトルを見つけたか書いて送ってください。ぼくもこちらから返事を出します。どうもありがとう。】

ボーモントはメキシコ湾に面した町なので、どうして流れてきたのだろうとみな不思議に思っていた。

手紙を拾ってから約1週間後、スタッフはブライアンさんに手紙を出した。

すぐに返事があり、その手紙にはタンカーで働く近所のおじさんに協力してもらい太平洋側と大西洋側で3年間かけて1106本のボトルを流したことが書かれていた。このやり取りがあったときに彼は16才になっていた。砂浜美術館にある漂流物は「なぜ流れてきたのだろう、どこから来たのだろう」と分からないモノがほとんどだが、このボトルは唯一その事が分かるものだった。ブライアンさんの返事の後、これといったやり取りは無くボトルの物語はいったん終わりを迎えた。

ここからは現在のはなし。

2022年に漂流紀行文学賞が19年ぶりに再開することになり、テーマは【メッセージボトル】に決まった。文学賞再開に合わせて漂流物展も同時開催した。そんな中、ふとあるスタッフが「ブライアンさんはいま何しているのかな。」とつぶやいた。

そこで私たちは思い切って手紙を書く事にした。残念ながらすぐに返事は届かなかった。

手紙を出してからか3ヶ月ほど経ち、さすがに30年以上前の住所なので届かなくても当たり前、ましてや外国とのやりとりなので諦めかけていたとき、一通のエアメールが届いた。送り主は48才になったブライアンさん本人。メールを受け取った企画チームスタッフはすぐさま事務所を飛び出し、チームメンバーを見つけハイタッチをした。この時の興奮は容易に想像できるのではないだろうか。

返信されたメールにはボトルの詳しい説明が長文でつづられ、最後にはこう書かれていた。

【この後のご連絡を楽しみにしております。ご質問やメッセージで不明な点がございましたら、お気軽に連絡してください。ブライアン】

このとき30数年ぶりにボトルが目覚め、新しい砂浜美術館の物語が始まった瞬間でもあった。

これはその時に作成したミッションロゴ。ブライアンさんのプロジェクトに自分たちのメッセージを乗せる形でデザインした。

その後、メールやオンラインで面会を重ね、ブライアンさんを実際に訪ねる事になった。

実は現在彼は実家のボーモントには住んでおらず、ミズーリ州のセントルイスで暮らしていることが分かった。私たちはブライアンさんがどんな町で育ち、ボトルを乗せた船はどんな港から出航したのかまでいちいち気になっていた。当然直接セントルイスには向かわず、ふるさとのボーモントへ行くことを決めた。

私たちは日本から飛行機でテキサスにあるダラスに向かった。そこからレンタカーを借り約1000キロ先のボーモントを目指した。幸いボーモントの実家にはお母さんがまだ暮らしていて、少年ブライアンの沢山の話を聞くことができた。

その後、ついにセントルイスにいる彼のもとへと向かった。

2023年10月9日ついにブライアンさんと対面。48歳になった彼はアメリカの地理学者になっており、このボトルプロジェクトについて詳しく聞くことができた。すると、これまで私たちが知らなかったことも分かってきた。メッセージボトルに入った手紙には、ボトルナンバーが記載されており、私たちが拾ったものはNo.752。このボトルナンバーから流した緯度経度も教えてくれた。

そして、流した日は1987年10月9日。拾ったのは1991年4月9月なので、3年半かけてたどり着いたということだ。さらに、メッセージボトルは30か国・11州から拾った報告の手紙を受けとったそうだ。お気づきかもしれないが、偶然にもブライアンさんと会った日は、彼が36年前にボトルを海に流した日という運命的な対面でもあった。今回このように交流できるということは、今もなおボトルプロジェクトが続いているということだ。そしてそのことにお互い感動し、沢山の話をした。当時の資料をたくさん見せていただいたのち、再会を約束して別れた。

ここで今回のOcean Bottle Projectの旅で感じた事を紹介する。

ひとつは【人の繋がり】、そしてふたつ目は【共感】だ。

【人の繋がり】はやはり、今回のプロジェクトでは多くの人が協力してくれて助けてもらったという感覚が強くある。当然この様々なつながりが無ければブライアンさんとも会う事ができなかっただろうし、現在も連絡を取り合える関係は築けていなかった。

ふたつ目の【共感】は今回の旅で特に大きかったと感じている。今回のプロジェクトを進める中で大なり小なり多くの問題があった。それは先に言った繋がりでクリアできるものもあったし、困難なものもあった。そんな時、プロジェクトに共感し、楽しんでくれる・面白がってくれる新たな繋がりができた。そしてそんな共感の輪が大きくなり、色々な問題をクリアできたように思う。

ここでみなさんに伝えたいことは、人と繋がるだけではだめだし、共感だけでも広がりや推進力は得られないと言うことだ。

人それぞれ様々な繋がりがあるだろう。それは個人だったり地域だったりひとつの町だったりするかもしれない。

相手の事を知り、自分の事を知ってもらう。そこに共感が生まれ、この共感をもって人と繋がることで新たな展開や広がりが期待できる。なおかつ、その繋がりが自己肯定感や幸福感として実感できるのではないかと思う。

最近企画チームのあるスタッフは、誰かと話すとき自分の夢をひとつ話すようになった。

その夢は、ルーブル美術館で漂流物展をする事。

これは余談だが、今回の旅の途中にNASA(アメリカ航空宇宙局)があった。通り道だったのでNASAと繋がり、黒潮町の子どもたちに宇宙の話をしてほしいと思い立ち寄った。

まさかとは思うかもしれないが、実は先日2023年11月22日、NASAのスタッフが訪れ町の子どもたちに宇宙の話をしてくれた。これも共感によって繋がったひとつの縁だ。

最後に、この物語はまだまだ続くわけだが、今回はブライアンさんからのメッセージ映像を添えて終わりにしようと思う。

【『HIRAHIRA TIMES 2024』(非売品)より】

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≪筆者≫
松下 卓也(まつした たくや)

黒潮町海辺生まれ。
砂浜美術館映像部でケーブルテレビ等を担当。
企画チームリーダーとして事業部をまたいだ活動も担当している。

第36回Tシャツアート展 出店者募集は締め切りました!

第36回Tシャツアート展 出店者募集(2/9締切)

砂浜美術館では第36回Tシャツアート展の出店者さんを募集は締め切りました。

出店期間:2024年5月1日(水)~5月6日(月) 9:00~17:00

募集期間:2024年1月29日(月)~2月9日(金)

必ず出店要項をお読みください。

出店要項はこちらから。

Googleフォームからのお申込みも可能です。
(回答時にログイン情報を求められる場合がございます)

Googleフォームの方はこちらから。

※今後の開催内容等の詳細については、都度ホームページ等でご案内させていただきます。

お問合せ先
NPO砂浜美術館事務局
〒789-1911高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
TEL:0880-43-4915 / MAIL:nitari@sunabi.com

第30回漂流物展

第30回漂流物展

第30回漂流物展

日時 :2024年2月3日(土)~2月9日(金)
   ※2月8日は会場休館日の為、入場いただけません。

場所 :大方あかつき館 町民ギャラリー


黒潮にのってよくきたね展

「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」

いつも見慣れた私たちの町の砂浜を、頭の中で美術館にすると、いろいろな作品がみえてきます。台風や大波のあと砂浜にいくと、いろいろなものが流れ着いています。もちろん、海にはない方がいい漂流物もたくさんありますが、少し見方をかえて、「これなんだろう」「どこから流れ着いたのだろう」と関心がわくと、それはあなたにとっての砂浜美術館の「作品」になります。

その「作品」を集めた漂流物展を1991年から開催。世界が海でつながっていることを実感し、ものの見方しだいで、いろいろな発想がわいてくることを実感してきました。漂流物は自分からは話しませんが、拾った私たちが想像力をもって耳を傾けると、いろいろなことを話してくれます。

例えば、
地球のこと
生き物のはなし
昔と今の人間の生活
芸術の魅力
環境の変化
文学のおもしろさ
たくさんたくさん知っています。

今回は、「黒潮にのってよくきたね」をテーマにこれまでに拾った漂流物を展示します。

四国の片隅に位置し海上大河の名をもつ黒潮町は、その名の通り「黒潮」とともに生きています。黒潮に乗って運ばれてくる種子は様々な物語があり、これまで砂浜美術館で集めた漂着種子は約50種。面白い進化をしている植物たちです。
漂流物を知って、砂浜美術館の視点をもって砂浜を歩いてみましょう。
きっと、新しい発見があるはずです。

砂浜美術館