2018年もありがとうございました!:大方ホエールウォッチング

2018年もありがとうございました!:大方ホエールウォッチング

今年は、なんと!遭遇率91%!!!

ホエールウォッチング担当の大迫です! 今年を振り返る前にみなさまにご報告!!来年30周年を迎えるにあたり、ついに大方ホエールウォッチングのHPがリニューアルいたしました! ようやく時代の流れに乗りました(スマホ対応)!今までよりも見やすく、分かりやすく、便利になりましたのでぜひご覧いただきご活用くださいヽ(^o^)丿

ということで!改めまして、2018年もありがとうございました! 今年の漢字に選ばれた「災」。黒潮町は大きい被害はなかったものの影響はありました。ホエールウォッチングも欠航が続き悩まされる1年となりましたが、シーズンが終わっていろいろとデータ整理していると、“驚きの遭遇率”だったことがわかりました!なんと!91%!!!毎年、確率は80%です!と言い続けてきましたが、11%も上昇ヽ(^o^)丿

そんな2018年のエピソード集ご覧ください(^^)/

大迫綾美

ホエールウォッチング担当:大迫 綾美

【プロフィール】
広島県出身。専門学校卒業後、NPO砂浜美術館に参加。大方ホーエルウォッチングでは、受け付け、ウォッチングガイド、出前授業、イベント企画、会計に至るまで、何でもこなすオールラウンドプレイヤー。


フォトギャラリー

今年は、ハナゴンドウに始まり、ハナゴンドウに終わりました! 毎年、春と秋によく出逢います! 面白いのがマイルカやハンドウイルカに比べて、「群れ」といってもみ~んなバラバラ。 あっちに行ってみたり、こっちにいってみたり1頭1頭が自由に泳いでいることが多いのがハナゴンドウ。 ツンデレ!?な性格らしく、滅多に遊びに来てくれません。その分こちらに興味を持って一瞬でも遊びに来てくれた時の嬉しさは数十倍です。笑

今年は、黒潮町に合宿や大会でスポーツをしに来ている学生さんたちも乗ってくれました! 試合や練習の合間の時間にホエールウォッチングヽ(^o^)丿 さわやかスポーツ少年たち、海に出るとより一層さわやかな印象! それに魅せられたのか?ニタリクジラ館長も出てきてくれ、無事に出逢うことができました。 また遊びに来てくださいね~!

クジラもイルカも「ハイ!ポーズ!」なんてしてくれないから、撮影がいつも大変。 お客さんもほとんどの人が経験している「あ~。シャッター押すの遅かった~( ノД`)」「あかん!今度は早すぎたわΣ( ̄ロ ̄lll)」という状況。今年も船上は連写音がずーっと響いていました。笑 それでも、「ぶれてる~」という方の最終手段はやはり動画撮影! 「やっぱり写真にしたい」というときはスクリーンショットするという手もありますので、ぜひお試しを!

2018年後半は、フィーディングの嵐! 通常、ニタリクジラは横泳ぎをしながら、ガバーッと大きな口を開けてイワシなどの小魚の群れを海水ごと口へ入れますが…。 今年よく目にしたのは、なんと垂直!!船長が本業の漁師の仕事の手を止めてまで写真を撮ってくれました! パーッと大きな口を開けながら海面に上がってきて、パクッっと閉じます。なぜ今年はこの方法なのかは定かではないですがニタリクジラたちにも“今年の流行”みたいなのがあるのでしょうかね?クジラたちの世界、不思議で本当に面白いです。いつ見てても飽きない。笑 別日に船長が、スマホで撮影してくれた映像もありますので見てみてください。お口が大きいこと!


たくさんのご感想ありがとうございます!

凄く楽しかったです。クジラもイルカも見れていい思い出になりました。
ありがとうございました。

船長さんがとてもやさしくて感動しました。イルカもたくさん見れました。

楽しかったです。またクジラリベンジしたいです。

船同士で協力しておられて凄い仕事だと思いました。
船酔いする暇もなく緊張感いっぱいでワクワクしました。
ありがとうございました。

クジラが見れて良かった。近くで見ることができ、子どもたちも喜んでいました。
ありがとうございました。

海がキレイで楽しめました。また参加します。ありがとうございました。


2019年、大方ホエールウォッチングは30周年!

平成元年から始まった黒潮町(旧大方町)のホエールウォッチング。これまでに、266,668名のお客様にご乗船いただきました。本当にありがとうございます。

30周年という節目の年でもある2019年。これを気にいろんなおもしろいこと考えてやっちゃおうと思います!笑

これからもクジライルカたちと共に黒潮町で人と自然との付き合い方を考え、みなさまに伝えられるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!

第24回 潮風のキルト展、プログラムのご紹介

第24回 潮風のキルト展

人と自然のつき合い方を考える

第24回 潮風のキルト展

日時 :2018年11月10日(土)~12日(月)10:00~15:30(最終日は14:00まで)

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)【雨天】ふるさと総合センター

※協力金300円(中学生以上・協力金の一部は入野松原の保全に活用させていただきます)

主催 :特定非営利活動法人NPO砂浜美術館

協力 :パッチワークキルトサークルあずさ、自然工房、有限会社じぃんず工房大方、
土佐くろしお鉄道株式会社

後援 :高知新聞社、朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、読売新聞高知支局、日本経済新聞社高知支局、
株式会社デイリースポーツ、産経新聞高知支局、NHK高知放送局、RKC高知放送、
KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知

平成30年度第68回高知県芸術祭協賛行事

Patch-Work-Lifeさん

審査員 :Patch-Work-Lifeさん

【プロフィール】
手芸男子ユニット「patch-work」の二人を中心に集まりました。インテリアデザイナーの目線で創りだす、あたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。


24回目を迎える潮風のキルト展。毎年各地から趣向を凝らした個性的なキルトが集まります。今年も「布を楽しむ」をテーマに集まった、色とりどりのキルトが、木漏れ日を浴びて潮風にゆらゆら…。すっかりおなじみとなったこの風景は秋の砂浜美術館の代表作品です。今年から大小キルトに加えて、クッションも仲間入り!きっと新しい風景にも出会えるはずです。一針、一針想いのこもった作品とともに、秋ののんびりした砂浜美術館を一緒に楽しみましょう。

期間中、協力金のお礼として配布するパンフレットに当たりが出たお客さまへ、小さなキルトや布小物をプレゼント♪

・今年のフライヤーはこちらから。

小さなキルトをプレゼント

プログラム

Patch-Work-Life × 砂浜美術館

企画展

Patch-Work-Life × 砂浜美術館

審査員Patch-Work-Lifeさんによる今年の企画展は、砂浜美術館の作品・風景を「モダンキルト」で表現したクッションを、本物の風景の中で展示します。砂浜美術館の風景がみなさんの手によって、どんな作品になったのでしょうか?室内の展示とはまた違った雰囲気を自然の中でお楽しみください。
さらに、会場ではPatch-Work-Lifeのオリジナルグッズも特別に販売します。アソビゴコロのある楽しいグッズがたくさん!ぜひお気に入りを見つけてくださいね♪

松原の小さな音楽会

今年も開催!

松原の小さな音楽会

昨年、好評だった音楽会。今年も松原・芝生を舞台に、生田流箏菊由楽会のみなさんが、お箏の演奏をしてくださいます。“歌”の飛び入り参加やお琴の体験も大歓迎!すっきりとした青空ステージを楽しめますように♪

日時 11月10日(土)11:00~ ※雨天はふるさと総合センターにて実施します。
野点・茶波茶葉亭

自然の中でいただく豊かなひとときを

野点・茶波茶葉亭

潮風にそよぐキルトをながめながらのお茶会は砂浜美術館だけの特別。今年はお琴の演奏を聴きながら楽しめます。気持ちの良い自然の中で楽しむ一杯は、のんびりゆったりとした贅沢なひととき。お気軽にご参加くださいね。

日時 11月10日(土)10:00~15:00 ※雨天はふるさと総合センターにて実施します。
料金 300円(お茶・お菓子)
すなびスタンプでTシャツづくり

たのしいワークショップ♪

すなびスタンプでTシャツづくり

秋の作品のらっきょうの花やキルトはもちろん、いろいろな砂浜美術館の「作品」をモチーフにしたスタンプで世界にたった一つのTシャツやエコバッグを作ってみよう!

日時 全日程 10:00~15:00(最終日は14:00までとなります)
体験料 Tシャツ3500円、エコバッグ1000円
はがきサイズのキルト展

子どもから大人まで大人気のワークショップ♪

はがきサイズのキルト展

デニムやプリントコットンなど、いろんな布をつかってあなただけのオリジナルはがきを作りましょう!キルト展の思い出に、できたハガキは自分へ、あなたの大切な人へ松原のポストからお便りしませんか?

日時 全日程 10:00~15:00
参加料 100円
松原のお店やさん

手づくりのぬくもりがうれしい小さな青空マーケット♪

松原のお店やさん

黒潮町や幡多のおいしいもの・かわいいものに出会えます。手づくりのやさしさとぬくもり、人の笑顔が集まる小さなマーケットで、おなかも心も満たされましょう♡

出店リストはこちらから。

日時 全日程 10:00~15:30(最終日は14:30までとなります)
松原ポスト!

期間限定☆

松原ポスト

すっかりおなじみとなった、松原とポスト。期間限定の本物のポストです。キルト展の会場からのんびりお便りしてみませんか?会場ではオリジナルはがきを作るワークショップや、切手はもちろん、砂浜美術館オリジナルポストカードなどお便りグッズをご用意してお待ちしています!

キルトとらっきょうの花見

砂浜美術館の秋の作品といえばこれ!

キルトとらっきょうの花見

色とりどりのキルトが並ぶ松原の前に広がるらっきょうの花畑。キルト作品とこの時期に咲く赤紫色のらっきょうの花は秋の砂浜美術館の一大作品です。遠くから風景を眺めたら、今度はぜひ近くから。一針、一針丁寧につくられたキルトの表情、花火のようなかわいらしいらっきょうの花に思わず顔がほころびます。

黒潮町まるごと産業祭と海辺の日曜市

11月11日(日)は、『大方の秋まつり』と『黒潮町まるごと産業祭』、『海辺の日曜市』も近隣の会場で開催しています。

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第24回潮風のキルト展
場所:砂浜美術館(高知県黒潮町・入野松原)

トンガでHIRA HIRAしました:開催レポート

↑トンガの教員養成学校(TIOE)にて。未来の先生たちとひらひら!

トンガでひらひらしました!

2018年のTシャツ世界旅は、ニュージーランドの近く、大洋州の島国・トンガ。170もの島々を合わせても、なんと奄美大島と同じぐらい!の、小さな小さな島国ですが、人々の体と心はビッグサイズ☆黒潮町のランドセルプロジェクトをきっかけにつながった今回の企画は、四国やトンガのJICA事務所、トンガで活躍する青年海外協力隊、日本大使館、日本への留学経験者による留学生会、トンガの教育局や観光局、教員養成学校の学生などなど、たくさんの人のつながりで、ひらひらの風景が実現しました。一番の思い出は、そんなトンガの人々のあたたかさです。参加してくれた人々はもちろん、道行く人々も、みんなが笑顔。のんびりと穏やかな風景で出会った、素敵な笑顔の数々とHIRA HIRAの風景をご紹介します!

教員養成学校(TIOE)での「ひらひら展」2018/9/13~14

トンガのみんなが「TIOE」と呼ぶ教員養成学校(Tonga Insutitute Of Education)、ここは、青年海外協力隊(日本語教師)・中川歩美さんの活動先。中・高等学校の外国語科目に「日本語」のあるトンガでは、「日本語の先生」の教育課程もあるのです。ここで、日本語を学ぶ学生たちの学びの機会として大いに活用しながら、今回のTシャツアート展「ひらひら展」を共に企画してくれた中川さん。事前学習用にと作ってくれた「砂浜美術館」をテーマにした日本語教材には、私たちが「ひらひらの風景」を通して伝えたい想いが、全てつまっていました。

↑中川さん、1年生のルぺさん、レシエリさんと。スペシャル教材で学ぶ2年生のメレエフさん。

中川さん「砂浜美術館の館長はだれでしょう?」学生「クジラ!」、「建物のない美術館・砂浜美術館は、トンガの自然豊かな穏やかな風景に似ている…」そんな素敵な”事前学習”を経て、私たちに出会ってくれた学生たち。自己紹介や砂浜美術館の紹介、彼女たちからの学校案内、どこにロープを張ろうか?と相談しつつ創ったひらひらの風景、来場者への案内、人気投票やワークショップの説明や対応、片づけ… 全ての活動を心から楽しみながら、共に「ひらひら展」を創りあげてくれました。ロープに通したTシャツが、フワリと風に泳いだ瞬間の、日本語での「かわいいですね~!」の声。振り返りインタビューでの「楽しかった~!」「ひらひら展ができてうれしかった!」の笑顔。みんなで実現させた最高の「ひらひら展」を、たくさんの写真と共にご紹介します♪

↑写真にも興味深々の自己紹介!「ここが大好きな図書館です」など学校紹介☆楽しくひらひらシュミレーション♪

↑最初の第一列が、ふわり。ロープに通して、クリップでとめて、引っ張って…自然とみんなが手伝ってくれます。

↑力を合わせて、ヤシの木にロープを。幼稚園教諭コースの学生がひらひらのために作ってくれた庭園美術館☆

↑たくさんの「紙Tシャツ」もひらひら~!参加してくれた施設のみなさんも見に来てくれました!

↑私の好きなもの「ヤシの木の下で読書をする私」「教会に通う私」「カラフル!」それぞれのTシャツデザイン☆

↑トンガと日本の作品が並んだひらひら展に、来場者は人気投票で参加♪トンガ人アーティストも、興味津々!

↑トンガTシャツの作者には、「ランドセル寄贈」のフアモツ小学校の6年生も。鮮やかなデザインがかわいい!

↑在トンガ日本大使館・鎌田参事官に審査いただいた『日本大使館賞』☆JICA作品にあったトンガの風景にもご注目

↑JICAトンガ事務所・羽野さんに審査いただいた『JICAトンガ賞』☆魚やクジラなど、トンガとの共通点も

↑大使館、JICAから大勢でお越しくださったお客様へも、日本語で学校案内を。みんなで記念撮影☆

↑トンガのザトウクジラと黒潮町のニタリクジラ。2頭のクジラは、メッセージでいっぱいに♡

↑どんなTシャツ着てみたい?本物のTシャツにもデザイン☆トンガ人アーティストも参加してくれました。

↑大きな木とひらひら。トンガの風にゆれるひらひら。くっきり影も素敵なひらひら。TIOE美術館より。

↑片づけも楽しく♪クジラキャンバスも完成!インタビューでの「楽しかった」の声が、最高にうれしいです!

↑後日赤十字の施設へ、作品の返却と受賞作の賞品をお届け。施設をあげて、とっても喜んでくれたそうです☆

学校紹介の中でルぺさんが「緑がたくさんあるこの学校の環境が大好きです」と話してくれた、TIOE。ここで、準備を含めて3日間、すてきな出会いが本当にたくさんありました。みんなが愛するTIOEに、「ひらひら」を通して、多くの人が集まり、楽しんでくれたこと。この風景の中で出会えた全てが、みんなの笑顔が、かけがえのない「作品」です。一緒に『TIOE美術館』を創ることができて、幸せでした。快く校内を使わせてくださった校長先生、審査にご参加くださった日本大使館やJICA事務所の皆様、紙Tシャツの募集など準備への協力や来場くださった協力隊のみなさん、参加や協力を楽しんでくれた学生のみなさん、そして、中川さん、ルぺさん、レシエリさん、メレエフさんへ、心からMalo ‘aupito!!!

観光局 庭での「ひらひら展」2018/9/15

↑庭の入口インフォメーションセンターの門にもひらひら。マシさん、コヘさん、ありがとうございます!

こちらは、留学生会のマシさん、コヘさんがご協力くださり、実現した「ひらひら展」。日本暮らし10年以上、日本語ペラペラ(コヘさんは関西弁!)のお二人には、渡航前からいろいろと相談し心強かったのですが、現地で出会って、大きな体と心に、ますますエネルギーをいただきました!

首都ヌクアロファの中心部、バスのロータリーにも近い大通り沿い。きっとたくさんの人に、ひらひらの風景を楽しんでもらえるはず☆と、企画した観光局の庭でのTシャツアート展ではあったのですが… 当日のお天気は、曇り、強風、そして雨。人通りはかなり少なく、またあまりのザーザー降りに、3時間ほどで撤収となってしまいました…。しかし!その短時間の中にも、感動の出会いが☆ 写真と共にご紹介します。

↑朝一で、虹との出会い!素敵な予感がしたのですが… うっすら明るめの曇り、がこの日の最高^^;

↑「トンガでひらひら賞」の受賞者・トンガ人と日本人のご夫婦、の親戚の方☆ フアモツ小学校の小学生☆

↑大使館やJICA事務所の職員さんがご家族で。Tシャツワークショップを楽しんでくれてありがとう!

↑観光客の方もちらほら。展示と撤収に協力くださった警備員さん。ありがとう!! 雨の中の撤収…

最後は雨の撤収となってしまいましたが、実は、その濡れてしまったTシャツは、トンガ在住の日本人の方のご厚意で、ご自宅の乾燥機のお世話になったのです。(本当にありがとうございました!!)冷たい雨も、あたたかい思い出となりました(^^)。この日この場所の、ひらひらの風景があったからこそ出会えた、トンガ人、日本人、各国からの観光客のみなさんの笑顔、うれしい声、あたたかい心。『観光局美術館』の「作品」たちとの出会いにも、感謝です。企画や展示・撤収にご協力くださった留学生会のマシさん、コヘさん、中川さん、警備員さん(まさにスーパーボランティアでした!)、参加を楽しんでくださったみなさんへ、もう一度、心からMalo ‘aupito!!!

トンガのHIRA HIRA・「ひらひら展」の一番の思い出は、素敵な人たちとの出会いです。

黒潮町とトンガをつなぐ、ランドセルとHIRA HIRA:プロジェクトレポート

フアモツ小学校でのランドセル寄贈式

↑フアモツ小学校でのランドセル寄贈式

トンガとつながろう!

黒潮町とトンガの出会いは、2016年11月の『「世界津波の日」高校生サミットin黒潮』。世界29か国と全国から、363名の高校生が黒潮町に集まったこの国際サミットに、トンガからの高校生の姿もありました。そして、「せっかくできた海外とのつながりを、どうにか継続できないか」という町民の声。そこで多くの関係者の方々のご支援のもと、このサミットでご縁のあった、トンガの子どもたちへランドセルを届けよう!というプロジェクトが、婦人連合会やPTA連合会、小・中学校の協力で生まれたのです。ただの物資支援ではなく、思い出いっぱいのランドセルで、トンガの子どもたちへ笑顔を届ける、心と心をつなぐプロジェクト。ランドセルを通して、黒潮町の人もトンガの人も笑顔になれる「みんながハッピーなプロジェクト」が合言葉です。

↑子どもと家族が提供してくれた思い出いっぱいのランドセルを、メンバーが預かり磨いてピカピカに…

↑50個のランドセルを段ボールに詰め、船便で、いざトンガへ!トンガの子どもたちの笑顔に出会えますように(^^)

2017年に始まったこのプロジェクトで、黒潮町の人たちにとって「大切な友達の国」となったトンガ。2018年・今年は、Tシャツの世界旅もトンガへ行こう!と、『ランドセルプロジェクト×Tシャツアート展 in トンガ』を企画しました。

Tシャツでつながろう!

トンガでHIRA HIRAの風景をつくるのなら…Tシャツのつながりを、人と人のつながりに。これまで、気仙沼ケニアベリーズでも企画した「世界とつながるひらひらプロジェクト」。ランドセルを届ける黒潮町の人と、ランドセルを受け取ってくれるトンガの子どもたちを、1つのTシャツでつなぎたい! トンガで小学生に描いてもらうワークショップ用のTシャツに、プロジェクトメンバーにメッセージを入れてもらいました。そのTシャツと、黒潮町の小学生のTシャツ、JICA四国による世界の風景のTシャツ、総勢150枚のTシャツをバッグに詰め(荷物はほとんどTシャツです^^;)、いざトンガへ!

↑クジラやカツオ、Tシャツのスタンプを押して、手書きのメッセージ。楽しんでくださりありがとう!

トンガの子どもたちの笑顔!

トンガに到着した次の日、早速、ランドセル寄贈式を翌週に控えるフアモツ小学校を訪れました。待ってくれていたのは6年生27人。(先生に「Tシャツワークショップ」と聞いて、家からTシャツを持参してくれた子も!)日本の黒潮町から来たこと、Tシャツアート展のこと、メッセージ入りのTシャツを紹介して、いよいよTシャツづくり。「図画工作」の科目がないというトンガ。いきなりTシャツに描くのは、躊躇してしまうかな?という心配無用、ワンポイントのメッセージのまわりは、どんどんカラフルでかわいい絵でいっぱいになりました。

↑「笑」のメッセージTシャツに、スマイルの絵!2人ペアで、わくわくデザイン☆楽しんでくれてありがとう!

↑“I love you Kuroshio”の文字が!イルカの絵や、伝統模様も素敵です。 教室はとってもカラフル☆

↑黒潮町からのメッセージ入りTシャツを紹介。こんな風にひらひらさせるよ。素敵な笑顔をありがとう!

トンガの教員養成学校と、観光局庭で、ひらひら

↑ひらひらの風景の中に、トンガの子どもたちの作品☆訪れたトンガ人アーティストも注目してくれました。

↑天候不良で短時間になった観光局でのひらひらに…なんと、Tシャツ作者の小学生とお母さんが来てくれました!

↑トンガとのつながりのきっかけ、『世界津波の日高校生サミット』で生まれた「黒潮宣言」のTシャツも

トンガの小学生と黒潮町の人をつないだ「合作Tシャツ」が、黒潮町からやってきたTシャツたちと一緒に、トンガの風に吹かれて、ひらひら~。トンガ唯一の教員養成学校(TIOE)と、市内中心部・観光局の庭で、『Tシャツアート展 inトンガ』を開催しました。トンガの伝統的なもようや、トンガ語のメッセージが描かれたTシャツを、トンガの人々も興味深く楽しんでくれました。アート展全体の様子は、また開催レポートで詳しくご紹介します!

ランドセルプロジェクト×Tシャツアート展 in トンガ!

最後のひらひらは、そう、ランドセル寄贈式です☆ 黒潮町の人々とフアモツ小学校の子どもたちをつなぎ、たくさんのTシャツと一緒にトンガの風にひらひらしたTシャツを、ランドセル寄贈式の会場に飾りました。とうとう、ランドセル×Tシャツの風景が、ここに!そしてこの会場で、トンガの教育局の皆さんのご協力により、トンガの教育大臣、在トンガ日本大使館より石井大使ご夫妻もご臨席くださり、盛大な寄贈式が挙行されました。

↑トンガの教育大臣と石井大使ご夫妻。黒潮町長からのメッセージと目録を代読。まずは石井大使より校長先生へ。

↑一つひとつのランドセルを子どもたちへ。輝く笑顔で受け取ってくれました(^^) 赤は男の子にも人気☆

↑伝統舞踊でおもてなしをしてくれました。艶々の肌はオイルで、その肌に踊り子へのチップを貼るのが文化!

↑Tシャツを作者のもとへ。子どもたちにとっては、1週間ぶりの再会です(^^)v お礼のお土産もありがとう!

↑子どもたちと先生や保護者、錚々たるご臨席のみなさんとの集合写真☆があるのは、教育局のアナさんのお蔭です!

黒潮町より教育次長や婦人連合会会長等が出席した、昨年のランドセル寄贈式に続き、教育大臣、日本大使がご臨席くださった今回の寄贈式。1つの小さな町の取り組みを国として大切にし、受け入れてくださったトンガの人々のあたたかい気持ちに、感謝でいっぱいです。NPO団体として、黒潮町を代表しながらここに出席させていただいた今回の経験は、砂浜美術館にとっても大きな宝物です。ここにご参加くださった全てのみなさん、そして、ランドセルの受け取りや保管・フアモツ小学校での事前ワークショップや寄贈式・ご臨席いただいた方々への案内など、全てにおいてご尽力くださった教育局のアナさん、この素晴らしい機会を、本当にありがとうございました!最後に、黒潮町長からのメッセージ・目録(抜粋)と、代読の後に加えた、砂浜美術館 西村・中野からのメッセージを、ご紹介します。


2016年、高知県黒潮町にて開催された「世界津波の日」高校生サミットin黒潮をきっかけに「ランドセルプロジェクト」を始め、昨年はムア小学校へランドセル50個を寄贈することができました。ランドセルを贈った日本・黒潮町の小学生や保護者、その取り組みを行った婦人連合会及びPTA連合会も、トンガの子どもたちにランドセルを喜んで使っていただいて幸せな気持ちになれました。「世界津波の日」高校生サミットin黒潮の参加国であり、高知県ともラクビー(2019ワールドカップ事前キャンプ地)を通じて、ご縁のある「トンガ王国」との交流・友好関係を、今年も継続するとともに理解をさらに深めたいと思っております。つきましては、トンガ王国と日本・黒潮町との交流・友好関係のさらなる発展を願いまして、トンガ王国の小学生に「ランドセル」を寄贈いたします。
【黒潮町長 大西勝也】

今回、こうしてフアモツ小学校の子どもたち、先生や人々と出会うことができ、とてもうれしく思います。ランドセルには、黒潮町の子どもたちや家族の思い出がたくさんつまっています。このランドセルが、フアモツ小学校の子どもたちの笑顔に出会い、今日から、彼らの幸せな思い出でいっぱいになることを願っています。ランドセルプロジェクト・Tシャツアート展を受け入れてくださった全てのみなさんに、感謝しています。心から、「(トンガ語で)どうもありがとうございます。ここにいるみなさんと、トンガの人々が大好きです。」
【砂浜美術館 西村・中野】

↑フアモツ小学校で出会った子どもたち。ここにランドセルがあり、今日もみんなが元気で、笑顔でありますように!

↑道中で出会った大きな木にヤシの木、穏やかな風景。教育局にて、ランドセルの大箱。保管くださりありがとう!