第16回Tシャツアート展

第16回Tシャツアート展

第16回Tシャツアート展

日時 :2004年5月1日(土)~5日(金)8:00~18:00

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野の浜)

やまだひさし

審査員 :やまだひさし(カリスマ・エコDJ)

【総評】
波の音をBGMに、ひらひらはためくTシャツ達のなんとカッコイイこと。まさに随所作主、参加してくれたひとりひとりが主役なんだと実感しました。そう思うとどんどん選べなくなり迷ってしまったのも事実です。今回の選考に至った経緯としては、ここに初めて来たときの感覚を大事にして、色は「海の青」「山の緑」。大方の人のやさしさにふれて、メッセージは「和」「愛」。大賞には情緒あふれる「土佐くろしお鉄道」をいつまでも、という思いをこめて。1218枚、すべての人に拍手を送ります。ありがとう、また来ます。

入賞作品一覧


砂浜大賞 1点

もりさわゆうたでんしゃ

タイトル :もりさわゆうたでんしゃ

作者 :森澤 佑太(三重県)

エントリー :キッズ68

優秀賞 2点

えりか3さい

タイトル :えりか3さい

作者 :オカフォー 真理(岡山県)

エントリー :キッズ118

HAND COMMUNICATION

タイトル :HAND COMMUNICATION

作者 :笹尾 信(東京都)

エントリー :レディスM263

ひらひら賞 5点

CHIKA KING 69’

タイトル :CHIKA KING 69’

作者 :大河 千夏(神奈川県)

エントリー :キッズ4

うさぎちゃん

タイトル :うさぎちゃん

作者 :谷岡 真衣(愛媛県)

エントリー :キッズ48

バンザ~イ

タイトル :バンザ~イ

作者 :吉谷 光江(大阪府)

エントリー :レディスM284

チクチク

タイトル :チクチク

作者 :小六 香織(広島県)

エントリー :メンズM240

くらげ

タイトル :くらげ

作者 :片桐 佑(新潟県)

エントリー :メンズM178

wind賞 10点

タイトル :「T」のある生活

作者 :東山 智子(香川県)

エントリー :キッズ56

タイトル :ワ・タ・シ

作者 :中村 仁美(静岡県)

エントリー :レディスM16

タイトル :高知の花

作者 :髙橋 冨左子(東京都)

エントリー :レディスM332

タイトル :お魚天国

作者 :小笠原 勇(香川県)

エントリー :レディスM350

タイトル :しあわせの赤い糸

作者 :矢野 広美(高知県)

エントリー :レディスL7

タイトル :残照

作者 :村岡 健左(高知県)

エントリー :レディスL173

タイトル :水色

作者 :松川 晃子(東京都)

エントリー :レディスL173

タイトル :Galop

作者 :村上 直哉(大阪府)

エントリー :メンズM18

タイトル :ぼくのすきなもの。

作者 :仲山 拓生(広島県)

エントリー :メンズM189

タイトル :夏時間

作者 :吉田 沙衣子(群馬県)

エントリー :メンズL170

オーガニックコットン賞 30点

タイトル :海里(3才)作

作者 :本山 美保(高知県)

エントリー :キッズ9

タイトル :グーグー

作者 :野地 稔希(愛知県)

エントリー :キッズ111

タイトル :オオヒラタクワガタ

作者 :鈴木 陽子(北海道)

エントリー :キッズ132

タイトル :そらとぶ魚

作者 :川本 直子(高知県)

エントリー :レディスM51

タイトル :HELLO!

作者 :瀬尾 安子(千葉県)

エントリー :レディスM78

タイトル :アニバーサリー(初めての個展を記念して…)

作者 :岩 博子(大阪府)

エントリー :レディスM111

タイトル :Catch hold of the sun

作者 :安芸 了子(高知県)

エントリー :レディスM114

タイトル :2004 初日の出

作者 :下元 美保子(高知県)

エントリー :レディスM176

タイトル :輝いてほしい

作者 :浅野 友子(岡山県)

エントリー :レディスM274

タイトル :もうすぐなつがやってくるよ

作者 :田中 三千代(広島県)

エントリー :レディスM351

タイトル :砂の上の画布

作者 :渡辺 展子(東京都)

エントリー :レディスL52

タイトル :心から楽しもうぜ

作者 : 市野 京子(東京都)

エントリー :レディスL57

タイトル :モンロー・ウォーク

作者 :金子 糸恵(福井県)

エントリー :レディスL76

タイトル :ジャパン・サマー

作者 :坂倉 球水(三重県)

エントリー :レディスL148

タイトル :GOOD LUCK !!

作者 :桝井 千穂(三重県)

エントリー :レディスL152

タイトル :恵みの雨

作者 :丸岡 範子(高知県)

エントリー :レディスL171

タイトル :のどかだなあ~

作者 :白数 良枝(愛媛県)

エントリー :メンズM1

タイトル :夏の夜の華

作者 :ちはら まさみ(京都府)

エントリー :メンズM48

タイトル :空

作者 :溜口 愛(高知県)

エントリー :メンズM128

タイトル :海

作者 :岸田 真理子(大阪府)

エントリー :メンズM148

タイトル :変わらない場所

作者 :遠山 淳一(大阪府)

エントリー :メンズM217

タイトル :何を見ているの?

作者 :矢萩 菜実(神奈川)

エントリー :メンズM252

タイトル :海へ・・・

作者 :竹本 仁(大阪府)

エントリー :メンズL30

タイトル :海

作者 :小谷 登志一(山口県)

エントリー :メンズL44

タイトル :昼休み

作者 :右城 亜矢子(高知県)

エントリー :メンズL94

タイトル :波・男女(NAMI・DANJO)

作者 :橘 ロケットマン(東京都)

エントリー :メンズL100

タイトル :ハートフルチューリップ

作者 :猪原 康夫(広島県)

エントリー :メンズL100

タイトル :

作者 :森田 満意(高知県)

エントリー :メンズL138

タイトル :何処に向かって飛んで行く?日本 78

作者 :原口 善行(福岡県)

エントリー :メンズL162

タイトル :四万十塾

作者 :木村 徹(高知県)

エントリー :メンズL189

フォトギャラリー


第15回Tシャツアート展

第15回Tシャツアート展

第15回Tシャツアート展

日時 :2003年5月1日(木)~5日(月)8:00~18:00

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野の浜)

長友 啓典

審査員 :長友 啓典(アートディレクター)

【総評】
なんと言っても展示されている環境が良い。青い空と海の間に白いTシャツがはためく。すべての作品が生き生きとしている。その中からグランプリを選ぶのが至難の業だった。シンプル イズ ベスト、を頭に、まず20点にしぼり、「すすめ!うぉーたーめろん号」をグランプリとした。単純明快にTシャツ、夏、西瓜がデザインされている。お見事なもんだ。「みっつ豆」、「たこ」と最後まで競ったものも、捨てがたいものがあった。

入賞作品一覧


砂浜大賞 1点

すすめ!うぉーたーめろん号

タイトル :すすめ!うぉーたーめろん号

作者 :相倉 有里(京都県)

エントリー :レディスM232

優秀賞 2点

みっつ豆

タイトル :みっつ豆

作者 :浜田 真弓(高知県)

エントリー :レディスM135

ねこ

タイトル :ねこ

作者 :鈴木 崇寛(岡山県)

エントリー :メンズL17

ひらひら賞 5点

桜の花

タイトル :桜の花

作者 :今井 順子(高知県)

エントリー :レディスM43

本日のブランチ

タイトル :本日のブランチ

作者 :長嶺 光恵(大阪府)

エントリー :メンズM161

螢

タイトル :螢

作者 :畠山 尚(北海道)

エントリー :メンズL97

たこ

タイトル :たこ

作者 :吉門 直也(高知県)

エントリー :メンズM143

復活寮

タイトル :復活寮

作者 :内藤 佑子(愛知県)

エントリー :レディスM190

ワンモア賞 15点

タイトル :まゆちゃん

作者 :山本 真由(三重県)

エントリー :キッズ37

タイトル :ばば

作者 :神野 眞旗(三重県)

エントリー :キッズ48

タイトル :ノハラ・ハナ

作者 :和田 ときわ(高知県)

エントリー :レディスM118

タイトル :Let’s Enjoy Everyday

作者 :柏原 里砂(香川県)

エントリー :レディスM160

タイトル :ぞう

作者 :和田 園枝(岡山県)

エントリー :レディスL13

タイトル :Sづくし

作者 :松川 晃子(東京都)

エントリー :レディスL113

タイトル :あお

作者 :栗田 文恵(岐阜県)

エントリー :レディスL132

タイトル :”大”

作者 :矢野 淳志(高知県)

エントリー :メンズM101

タイトル :”方”

作者 :澳本 雷太(高知県)

エントリー :メンズM102

タイトル :”商”

作者 :小松 芳宏(高知県)

エントリー :メンズM103

タイトル :”業”

作者 :眞鍋 英司(高知県)

エントリー :メンズM104

タイトル :”高”

作者 :川村 水菜(高知県)

エントリー :メンズM105

タイトル :”校”

作者 :谷崎 由佳(高知県)

エントリー :メンズM106

タイトル :くじら

作者 :山本 友樹(高知県)

エントリー :メンズM111

タイトル :NO!! WAR

作者 :周 容禎(兵庫県)

エントリー :メンズL57

オーガニックコットン賞 30点

タイトル :春のがっしょう

作者 :鳥山 かれん(京都府)

エントリー :キッズ5

タイトル :まい

作者 :松原 大(三重県)

エントリー :キッズ24

タイトル :ちゃぼが走る

作者 :小笠原 勇(香川県)

エントリー :キッズ71

タイトル :ガイコツ カノジョ。

作者 :都築 久代(高知県)

エントリー :キッズ103

タイトル :さんた・まるく

作者 :水野 磨玖(京都府)

エントリー :キッズ109

タイトル :LOVE and PEACE

作者 :安岡 志穂里(高知県)

エントリー :レディスM54

タイトル :くろしおくん大図解

作者 :竹村 光子(高知県)

エントリー :レディスM108

タイトル :家系図

作者 :宮川 幸二(高知県)

エントリー :レディスM122

タイトル :すなはま

作者 :やまもと わかこ(大阪府)

エントリー :レディスM147

タイトル :

作者 :伊藤 真希子(北海道)

エントリー :レディスM151

タイトル :オーイ風―ッ!

作者 :北山 雅子(東京都)

エントリー :レディスM170

タイトル :maestro

作者 : 福永 博之(鹿児島県)

エントリー :レディスM278

タイトル :しあわせのわ

作者 :徐 蘭(兵庫県)

エントリー :レディスL39

タイトル :祭り娘

作者 :小幡 早織(千葉県)

エントリー :レディスL40

タイトル :アネモネ

作者 :佐々木 香織(秋田県)

エントリー :レディスL49

タイトル :ラヂオ体操

作者 :鈴木 純子(東京都)

エントリー :レディスL106

タイトル :こんな感じ?!

作者 :早瀬 裕美(岡山県)

エントリー :レディスL158

タイトル :ごちそう

作者 :川村 元美(高知県)

エントリー :レディスL170

タイトル :不気味。けど変わらぬ一日 最終章

作者 :村上 直哉(大阪府)

エントリー :メンズM35

タイトル :くじら

作者 :武政 龍一(高知県)

エントリー :メンズM152

タイトル :しだれ桜

作者 :原 武史(東京都)

エントリー :メンズM174

タイトル :みーつけた!

作者 :清水 健也(岡山県)

エントリー :メンズM191

タイトル :ゾウだゾウ

作者 :川上 真貴子(兵庫県)

エントリー :メンズM196

タイトル :祖母晴れ着

作者 :石丸 純子(和歌山県)

エントリー :メンズM265

タイトル :沈下橋

作者 :加用 貞喜(高知県)

エントリー :メンズM268

タイトル :そこから海が見えますか

作者 :早川 修(京都府)

エントリー :メンズL75

タイトル :カヌーに乗ったお父さん

作者 :小石原 智子(神奈川県)

エントリー :メンズL93

タイトル :Healing Stones 03

作者 :槌多 幸子(兵庫県)

エントリー :メンズL109

タイトル :くらげに注意。

作者 :上西 明(京都府)

エントリー :メンズL130

タイトル :MEMORIES OF BLUE

作者 :河村 政明(高知県)

エントリー :メンズL140

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第30回潮風のキルト展

第30回潮風のキルト展

第30回潮風のキルト展

日時 :2024年11月15日(金)~17日(日)10:00~15:00

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)※雨天:ふるさと総合センター

Patch-Work-Lifeさん

審査員 :Patch-Work-Lifeさん

【プロフィール】
『あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。』をテーマに、インテリアデザイナーとグラフィックデザイナーの目線で創りだすあたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。

【総評】
今年で第30回を迎える「潮風のキルト展」の審査を務めさせていただきました、Patch-Work-Lifeと申します。

私達は2016年から審査員をさせていただき、様々な作品に出会ってきました。
毎年新鮮な気持ちで、毎年まっさらな気持ちで。私達は毎回おどろき、
「布を楽しむ」という事をこの砂浜美術館で感じています。

ここでしか見れない景色、ここでしか見せない作品の表情。
潮風のキルト展がもっとたくさんの方に届き、参加し、訪れる。

審査は作者との会話です。
どんな想いでつくり、それがどう伝わったか。どう感じたかのコミュニケーション。

今あるものを壊して新しいものをつくるのではなく
見方や視点を変えることで新しい価値は作れる。そう考えられるようになりたい。
一つ一つが作品ですが、砂浜美術館とこの場にあるすべての作品が
「潮風のキルト展」の一つの作品なのです。

Patch-Work-Lifeメンバー 一同

入賞作品一覧


【大キルトの部】

潮風大賞 1点(賞金10万円)

深更の密林で

タイトル:深更の密林で

作者:土田 祐子(福岡県福岡市南区)

【作者メッセージ】
絵を描く様に縫うのが好きです。暮しのいろいろな場面で、モチーフやテーマのヒントを見つけるとうれしい。縫っている時、布にふれている時は、空想の中で遊ぶ気持ち。この作品も、私を非日常にあそばせてくれました。深い闇と深い森とそこにいる生き物たち。ワクワクします。モノを創ると言うシンドさとよろこびを、かみしめて。

「深更の密林」まさしく、ドキドキするような静けさと不気味で不思議な雰囲気が漂ってくる作品ですね。プリント布を立体的に用い細かなところまで丁寧に制作され動物たちの何とも言えない目つきや表情など、作品全体の描写が見事に表現されています。周りに配置されている葉っぱが、松原と融合し、森の中のうごめきや、動物たちの声が今にも聞こえてきそうで、松原がジャングルの一部に見えてきました。

Patch-Work-Life

潮風賞 1点(賞金5万円)

イカぐるぐる

タイトル:イカぐるぐる

作者:前田 扶規子(神奈川県横浜市戸塚区)

【作者メッセージ】
海辺の観光地でぐるぐる回るイカが食べたい
みんなそう思って注文しちゃうからあまり残ってないよ
早く注文しようよ
結構人が並んでるよ
私達の順番までイカが残っていますように
あ、ひとつ飛んでいっちゃった
 

回転式魚干し機をモチーフにした独創的な作品。六角形の歪んだ干し機と背景のステッチで遠心力を表現し、イカが躍動する日常の風景をキルトで一コマに凝縮。黒い布をガーゼ布にまつりこむ技術など、どのように制作されたのか知りたいほど魅力ある作品です。イカの躍動感が生み出すダイナミックな動きと、静寂な背景との対比がとても印象的に残り、作者の豊かな想像力と高い表現力と創作への情熱が強く感じられる素晴らしく斬新な作品です。

Patch-Work-Life

ささやき賞 1点(賞金2万円)

トビウオ飛んだ!!

タイトル:トビウオ飛んだ!!

作者:藤川 さち子(徳島県阿南市)

【作者メッセージ】
小さな舟のすぐ近くの波間から、羽根を広げた魚が飛び出し、ずいぶん長い間飛ぶのにビックリしました。今見えない海の中はどうなっているんだろう?と思いながら、藍の古布、茶色の古布、かすりのもんぺい等で、3㎝の6角を3000枚つなぎ、波は白がすり、魚は古布の帯地を使って、楽しみながら作ってみました。 
 

6角形!3cm!3,000枚!全てはめこみ!お見事です!!渦巻く海水と、その中で悠々と泳ぐ魚たちの姿が幻想的で作品全体を上手く纏められています。海中の様子を6角形のみで形にされた表現力と作品から溢れだす情熱に圧倒されました。作者の幻想的なイメージを様々な布で配色された楽しく見惚れてしまう作品です。

Patch-Work-Life

【小キルト・クッションの部】

こもれび大賞 1点(賞金2万円)

ゆっくり休んでいかんかよ

【小キルト】
タイトル:ゆっくり休んでいかんかよ

作者:西峰 政子(高知県土佐郡土佐町)

【作者メッセージ】
ずっと走り続けていたのに、
ある日倒れこみ動けなくなった。
なんで私が…受け入れる事が出来ずもがいていた。
そんな中、ゆっくりしいや、休んでね。
皆のあたたかメールが届く。
やっと現実とむき合う事が出来た。
これからはゆっくり歩いていこう。 
 

柔らかい表情と作品。見ている方の気持ちが温かくなるような、ほのぼのとさせる素敵な作品ですね!背景の淡いムラ染めの上に横たわるおばあちゃんの配置が、よりおばあちゃんの姿を際立たせ、作品全体を印象づけています。顔の表情や橙布の使い方。また、かすり布を使ったもんぺや上着の布や手ぬぐい。今にものっそりと動き出しそうです。布を上手く用いた描写が素晴らしく、タイトルとメッセージと作品のすべてが見事に繋がっていました。

Patch-Work-Life

こもれび賞 2点(賞金1万円)

あふれでたもの

【小キルト】
タイトル:あふれでたもの

作者:衣川 二三(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
開業予定が頓挫し、廃棄されるはずだったホテルのバスタオルとハギレをアップサイクルした作品です。ダーニング、刺繍、刺し子、パッチワークの技を取り入れ、全工程手縫いで仕上げました。本来、ゴミになるはずの素材が、自分からあふれでた柄を加えることで、日々を彩る作品に進化しました。制作中に、点が線になり、一見バラバラに見えても、海も山も生きものも全て繋がっているという思いがふと湧き出て来ました。
 

境目はあるけど境目が無い、自由に繋がりが広がる作品で、作者の創作意欲を感じました。様々なステッチの種類や組み合わせ、色とりどりの刺繍糸でマンボウやタコなどが自由に泳ぎ、作品から楽しさが溢れだしています。自由度や創造性は見る人の足を止め、作者の溢れ出た感情を作品から感じ取ることが出来ました。

Patch-Work-Life

潮風のキルト展、30周年おめでとう!!

【クッション】
タイトル:潮風のキルト展、30周年おめでとう!!

作者:本田 喜久美(福岡県春日市)

【作者メッセージ】
私は、今年で3度目の応募です!
毎年作品作りを楽しみにしています。
潮風のキルト展、ことしは30周年とのことでケーキでお祝いを!と思いつき、キルト展のいろんな場面をケーキの中に盛り込みました。
可愛いクッションになりましたが・・・・
ちょっとクッションをはみ出してしまいました!
 

創作立体クッション!作品からお祝いの気持ちがとても伝わってきました!白い生クリームの部分を、上手く布を縫い縮じめ、フワフワと滑らかで美味しそうな本物の生クリームのように制作されています。らっきょうの花やTシャツアート展などの砂美デコレーションも可愛らしく、布の使い方から、楽しさや面白さ遊び心などが伝わってくる、30周年潮風キルトおめでとうケーキが完成しましたね!たべたいなー

Patch-Work-Life

砂浜美術館賞 2点(次回キルト展応募券)

審査員:潮風のキルト展実行委員会

夜が明ける

【大キルト】
タイトル:夜が明ける

作者:菊池 郁美(熊本県熊本市)

【作者メッセージ】
キルトを始めて、早起きになった気がします。皆が寝静まった夜、コツコツ縫うのも好きだけど、少しずつ明るく変わっていく空の美しさを知ったから。ほら、今日も新しい1日が始まる瞬間に立ち会えました。
 

暗闇の中、赤や黄色のコントラストが印象的でした。躍動感を感じました。

潮風のキルト展実行委員会

審査員:砂浜美術館

SUNAHAMAサンプラー

【大キルト】
タイトル:SUNAHAMAサンプラー

作者:わたなべ ともこ(高知県高知市)

【作者メッセージ】
久しぶりにサンプラーキルトを作りました。メイン素材は意図せず手元に集まったちょっと手強い南国の生地たち。その中に海を感じる柄もあり、入野の浜を思い浮べ、自分なりの意味づけをして作ることに。例えば〝風〟〝太陽〟〝ヒロガリ〟〝ツナガリ〟・・・・どんどん楽しくなってきて初心者の頃のワクワクを思いだしながら作りました。このキルトの全てのパターン、実は対になっています。どれとどれがペア?と楽しんでいただけると嬉しいです。
 

目を引くカラーと、様々な素材の組み合わせも目を引きました。“ツナガリ”というキーワードや、作る楽しさ、見る側への楽しみを見出してくださっているところが、潮風のキルト展にぴったりです。

砂浜美術館

特別賞 大塚和助賞 2点(賞金5千円)

審査員:大塚和助
※幡多郡三原村出身のイラストレーターの方からご提供いただいた特別賞です

おかえり

【大キルト】
タイトル:おかえり

作者:小久保 寿子(京都府亀岡市)

【作者メッセージ】
戦争や紛争で故郷を追われた人々に「おかえり」と言える世界、命の尊厳を守れる世界が一日も早く訪れますようにと願って、この作品を作りました。
 

一見地味な色調の、のどかな田園風景。お日さまとざわっとした風のタッチが力強い。タイトルの「おかえり」は作者の情景なのでしょう。

大塚和助

ぐるぐる

【大キルト】
タイトル:ぐるぐる

作者:山﨑 千恵(高知県高知市)

【作者メッセージ】
今年は丸いパターンで作りたいと思い、浮かんだイメージで、ラフスケッチを描いて作ってみました。キルトステッチもひたすらグルグルと縫ってみたら、結構楽しめました。会場でひらひらとはためくとどんな感じかな?まだ広げて全体を見てないので、とても楽しみにしています。
 

細かな丸の幾何学模様が56個。デザインはシンプルだが落ち着きのある色のトーンが心に残る。

大塚和助

フォトギャラリー


第29回潮風のキルト展

第29回潮風のキルト展

第29回潮風のキルト展

日時 :2023年11月17日(金)~19日(日)10:00~15:00

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)※雨天:ふるさと総合センター

Patch-Work-Lifeさん

審査員 :Patch-Work-Lifeさん

【プロフィール】
『あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。』をテーマに、インテリアデザイナーとグラフィックデザイナーの目線で創りだすあたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。

【総評】
『布を楽しむ』をテーマに、今年も沢⼭の素敵な作品を「潮⾵のキルト展」にご出展いただき、誠に有難うございます。今年で第29回を迎える「潮⾵のキルト展」の審査を務めさせていただきました、Patch-Work-Lifeと申します。今年も全国から沢山のキルト作品がこの砂浜美術館に集結し、『布を楽しむ』というテーマの下、どの作品からも、作者の描写や表現方法から様々な思いを込められたことが伝わってきました。なによりも楽しく創作されたことが伝わってくる作品ばかりで、審査させていただいた私たちもワクワクした思いで楽しく拝見させていただきました。今回の作品では、様々な布の繋ぎ方や配色・素材・ステッチなど、布と糸の創作工夫が見られた作品が多く、また、皆さまのメッセージからキルトの製作へと上手く表現・描写された作品が沢山見られました。

「自身の気持ちや想いを表現されている」
「切り口やオリジナルの創作がされている」
「創意工夫を楽しんでいる」

上記の項目をポイントに、今年もまっさらな気持ちで精一杯気持ちを込めて審査させていただきました。選ばせていただいた各賞作品は、特に私たちの足を止め心揺さぶられた作品です。キルトやモノづくりを通じて、皆さまの毎日がより良い暮らしや時間になればと心より願っています。

「あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。」

パッチワーク・キルトを通じて、みなさまが布を楽しみ、様々な方が笑顔になれますように。

Patch-Work-Lifeメンバー 一同

入賞作品一覧


【大キルトの部】

潮風大賞 1点(賞金10万円)

恵の海

タイトル:恵の海

作者:背黒 富志枝(群馬県前橋市)

【作者メッセージ】
一度汚染された河川や九州の海、さまざまな取りくみを通して、タツノオトシゴが生息するまでに回復した事、テレビで知りました。私に恵を持たらす豊な海をキルトで表現したいと思い製作しました。松林の自然の光浴びて潮風にゆらゆらと、たなびくキルト。海亀は主人のネクタイで作り仲間入りしました。海面状に光がさしこむ様子、少し考えました。

海亀・魚・タツノオトシゴ・海藻など、豊かな海の中を舞う生物たちのリアルな描写に、力強さや躍動感、また作者の創作エネルギーを感じました。波の動きをバージニアリールで製作され、繊細で丁寧な手仕事や工夫、様々な布を使われた表現の幅に感動を覚えました。「恵の海」の中の優しい光の広がりに希望を感じることができる、美しくダイナミックなキルト作品です。

Patch-Work-Life

潮風賞 1点(賞金5万円)

いつも空から

タイトル:いつも空から

作者:遠藤 潤子(群馬県前橋市)

【作者メッセージ】
大好きな母に想いを込めて作りました。風になったり鳥になったりしていつも空から見ていてほしい。もう一度 話がしたいな。母に 会いたいな。右下のミラーのある家で 待ってますよ。
 

この作品を拝見した瞬間に、インパクトと印象がとても残った作品。細かく繊細なデザインを布色の濃淡やカーブで上手く配置され、躍動感と創作感を布で見事に表現されています。メッセージや作品の細部からも、母への愛情や思いが感じられるとても気持ちの良い作品に仕上がっています。右下のミラーの家。見つけましたよ!

Patch-Work-Life

ささやき賞 1点(賞金2万円)

故郷(ふるさと )・黒潮町

タイトル:故郷(ふるさと )・黒潮町

作者:武藤 美佐子(福島県二本松市)

【作者メッセージ】
昨年初めて、黒潮町潮風キルト展を訪れ、そこで出会ったらっきょの花の愛らしさに魅了され、鰹の美味しさに満足して帰って来ました。それをキルトに表現したいと思い、元気な鰹はビニールで被い、その他の鰹はチュールにステッチし、群れを表し、らっきょの花だけでなく、らっきょもアップリケで、波はキルトラインに変化をもたせ、穏やかで、荒々しい土佐の海を、この作品を観たら黒潮町の砂浜を思い出すキルトに表現しました。
 

キルトから今にも飛び出してきそうなダイナミックで活きのいい鰹。鮮度抜群ですね!!メインとなる鰹の身体の表現にビニールを用いたアイデアで、躍動感と力強さを見事に表現されています。背景に沢山ステッチされた鰹もメインとなる鰹を上手く引き立てていますね!作品全体のキルトには、水色と青色の布を基調とし、また、躍動する鰹を囲んだらっきょの花がデザインアクセントとなり、オリジナリティが感じられる素敵な作品に仕上がっています。黒潮町や砂浜美術館を見事に表現されましたね!

Patch-Work-Life

【小キルト・クッションの部】

こもれび大賞 1点(賞金2万円)

Keep it up !(いいね、その調子!)~memories of La Jolla Cove, summer 2023~

【小キルト】
タイトル:Keep it up !(いいね、その調子!)~memories of La Jolla Cove, summer 2023~

作者:土井 和代(神奈川県横浜市栄区)

【作者メッセージ】
今年の夏、カリフォルニア州サンディエゴの海辺、ラ・ホヤを訪ねた。野生のアシカやアザラシの生息地だ。ヨチヨチと波間の岩によじ登る小さなアシカとその後ろで、たぶん親なのだろう、見守るアシカ。赤ちゃんはときどき転けて滑る、なんとも愛らしかった。浜は海水浴を楽しむ人々と私たちのような観光客で賑わっていた。時々、近づきすぎる人間がいると威嚇する他は人間など気に留める様子もなく堂々とした浜の主たち。ここでは2フィートという絶妙な間合いで自然と人との秩序が保たれているようだった。
 

岩の上で堂々と寛ぐアシカの姿を、濃淡のついた茶系単色布を用いピーシングやキルトラインで今にも動き出しそうな表情や佇まいを立体的に創作。作者の描きたい世界観が上手く細部まで表現され、現代的なモダンキルトに仕上がっています。また、背景の波や岩場や空を、それぞれの描写に合わせたメリハリを付けたピーシングやキルトラインで、丁寧にかつ繊細に表現され、作品全体の空気感を創出しています。グラフィック性とインテリア性を兼ね備えた現代的なモダンキルト作品です。

Patch-Work-Life

こもれび賞 2点(賞金1万円)

サギ集団

【小キルト】
タイトル:サギ集団

作者:山本 あやみ(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
緑のたんぼに白いサギ集団。好きです。この集団。 長い首を伸ばしてすましている子。これまた長い足で忍び足をして獲物を狙っている子。どれだけ見ていても動かない子。動かない、動かない、動きません…ということで、違う子も交じってしまいました。稲刈りが終わって2番穂が出たたんぼにいるサギもまたいいなと思い、ビーズできらきらさせてみました。
 

サギ集団!タイトルだけを見たときどんな作品かなと想像させるくらいインパクトのあるタイトルですね!背景の緑と白のストライプ布をランダムにピーシングされ、それらの曲線や流れが作品に立体感や奥行感を創出されています。それぞれのサギの大きさや動きにも工夫が溢れ、また、サギ集団の中にハシビロコウが急に現れている様子も布を楽しみ発想の広がりが感じられ楽しかったです。

Patch-Work-Life

吹き寄せ

【クッション】
タイトル:吹き寄せ

作者:中原 令子(東京都日野市)

【作者メッセージ】
古い継ぎの当った着物地、風呂敷、端布や蚊帳。大事に取って置いた、ボロと言われる捨てられる布等。いとおしくてたまらない私の宝物は落ち葉に生まれ変わりました。ことんと落ちたドングリに、リスが遊びに来てくれるといいな。後の布地は裂き織り。布(ボロ)を最後まで使います。デザインと立体キルトは、オリジナルの技法です。
 

葉の一枚一枚や、葉の葉脈が本物の落ち葉のようですね!また、その落ち葉が積み重なって森の地面を取り出したような、布の選定やキルトラインで製作された創作力と表現力。お見事です◎形状・配色・手法(トラプント?)・キルトライン・枯れている葉の表情。虫食いで穴が開いていたり腐食していたり。リアルな要素を表しながら、布を愛し布と糸を楽しみながら製作されている姿が、作品全体から感じられました。

Patch-Work-Life

砂浜美術館賞 2点(次回キルト展応募券)

審査員:潮風のキルト展実行委員会

輝 ~ひかり~

【大キルト】
タイトル:輝 ~ひかり~

作者:佐賀町民館デイサービス(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
佐賀町民館で行っているデイサービス事業へ参加している方々の思いが輝き、一つひとつがつながり大きな希望のひかりになりました。参加者の方々の輝いている時間がひと針ごとに込められ、喜びと幸せがあふれています。
 

コツコツとみなさんで創り上げた力作に感動しました。

潮風のキルト展実行委員会

審査員:砂浜美術館

スカイツリー水族館

【大キルト】
タイトル:スカイツリー水族館

作者:野田市立南部中学校14組(千葉県野田市)

【作者メッセージ】
クラスの仲間とアイディアや発想を出し合い、まるで、魚たちが東京の街を泳いでいるかのようなキルト作品を作り上げました。こういったアイディアや発想を生み出すのにひとりひとりが同じ立場で作品作りをしているということを大切にしてきました。一つ一つ丁寧に手縫いで縫ったり、ミシンで縫ったり、さらにはスカイツリーをより立体的に見せるために綿を詰めたりと、色々な工夫をしてきました。
 

スカイツリーの高さを生かした縦長のデザインや、東京の街を水族館に見立てた創造性が目を引く作品。ひとつひとつの生き物のつくりも可愛く、とても愛らしい。布を楽しむというテーマと同時に、作品作りも楽しんでいる様子が伝わってきます。

砂浜美術館

特別賞 杉本伸夫賞 1点(賞金5千円)

審査員:杉本伸夫
※黒潮町民の方からご提供いただいた特別賞です

館長と灯台

【大キルト】
タイトル:館長と灯台

作者:田邉 美波(千葉県茂原市)

【作者メッセージ】
今回初めて応募したいと思ったのはテーマが楽しそうだなと思ったのと、あまりにも素敵な美術館と美しい景色にファンになったからです。自分でオリジナルを作り始めたのも去年からで完成したらどうなるかもわからずに、楽しくニタリクジラ館長といつか見てみたい足摺岬灯台の絵をアクリル絵の具で描きました。ペイント刺繍をして周りも館長のしっぽをハワイアンキルトの雰囲気も出しつつ砂浜に合うように仕上げました。
 

僕の一番好きな作品でした。

杉本伸夫

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