第10回漂流紀行文学賞 一般の部
(応募総数86点)
審査員:佐藤 洋二郎 氏
大賞
瀬戸内 光(山口県)ばら色か黒色か
優秀賞
成田 渉(神奈川県)海より青い小箱
はやくもよいち(東京都)運び屋
佳作
清水 直美(香川県)ワカメ
内山 眞知子(高知県)祝福と幸いを
はやくもよいち(東京都)密入国

審査員:佐藤 洋二郎 氏
瀬戸内 光(山口県)ばら色か黒色か
成田 渉(神奈川県)海より青い小箱
はやくもよいち(東京都)運び屋
清水 直美(香川県)ワカメ
内山 眞知子(高知県)祝福と幸いを
はやくもよいち(東京都)密入国
2022年11月2日(水)~2023年1月29日(日)まで東京国立博物館で「150年後の国宝展」が開催。“150年後に伝えたい”あなたにとっての国宝候補を公募し、厳正な審査で選ばれた国宝候補たちがその背景や未来に残すべきストーリーと合わせて展示されている。そこに高知県立大方高等学校(黒潮町)の入野由妃さんが「砂浜美術館」をテーマに応募し、入選した。
私たちの町には、建物のない美術館がある。その美術館は、時の流れと共に姿や形が変わる。唯一の砂浜美術館だ。だが、私たちの町には30年以内に80%の確率で南海トラフが来ると言われている。私たちは、その中で生きるために必死だ。姿や形は変わるが思うことは消えず残っていく。

大切なキーワードが並び、かつ自分の思いや考えが詰まった文章は、非常にメッセージ性の強いものとなっている。
入野さんは応募にあたり「国宝とはなんだろう?」と考えたときに入野の浜・砂浜美術館が頭に浮かんだそうだ。
応募した写真もお気に入りの写真で、心に残った一コマだったとコメントしている。
黒潮町では学校教育の中にも砂浜美術館の考え方や、それを通した防災教育が組み込まれている。
全国で最も高い津波想定34㍍を突きつけられた子どもたちに、自然豊かなふるさとの日常の魅力を見失わないように伝えたかったことが、このように表現されることは町の大人たちにとって、とても喜ばしいことではないだろうか。
34年前から砂浜美術館の魅力は、そのロケーションではなく、“ものの見方を変える”というところにあることを改めて感じることができた。
「写真が好きでたくさん撮っている」と入野さんは言っていたが、こちらの写真を選んだところもとても興味深い。
多くの人が砂浜美術館の写真で取り上げたくなるものは、晴天で青々とした海と空、もしくはTシャツアート展の風景だろう。
この写真はおそらく日が落ちる前の少し薄暗くなるころ。たくさん撮影しているからこそこのような場面に出会い、自分の思いと重ね合わせた時に、この写真で応募しようと思ったのではないかと想像する。
【『HIRAHIRA TIMES 2023』(非売品)より】
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「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」
これは1989年から変わらない砂浜美術館のコンセプトです。
この考え方・コンセプトを目に見えるカタチで表現したイベントが、Tシャツアート展をはじめとするシーサイドギャラリーです。
しかしながら砂浜美術館は町おこしだけを目的としたイベント団体ではありません。
様々な活動を通して伝えたいことは『考え方』です。イベントはその手段のひとつです。
ここではイベントだけでは伝えきれない砂浜美術館の考え方や活動を、レポートやケーススタディとして、コラムというカタチで発信していきます。
『すなびのカタチ』ぜひお楽しみください。
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過去の『すなびのカタチ』
人と自然のつき合い方を考える
日時 :2023年11月17日(金)~19日(日)10:00~15:00
場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町・入野松原)【雨天】ふるさと総合センター
※協力金300円(中学生以上・協力金の一部は入野松原の保全に活用させていただきます)
主催 :特定非営利活動法人NPO砂浜美術館
協力 :パッチワークキルトサークルあずさ、自然工房、高知パッチワーク・キルターズ協会、土佐中村郵便局
後援 :高知新聞社、朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、読売新聞高知支局、日本経済新聞社高知支局、
株式会社デイリースポーツ、産経新聞社、NHK高知放送局、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知
審査員 :Patch-Work-Lifeさん
【プロフィール】
『あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。』をテーマに、インテリアデザイナーとグラフィックデザイナーの目線で創りだすあたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。
29回目を迎える潮風のキルト展。今年も「布を楽しむ」をテーマに集まった、個性豊かなパッチワークキルトやクッションが砂浜沿いの松原にずらり…木漏れ日を浴びてキルトが潮風にゆらゆらとそよぐ風景は、秋の砂浜美術館の代表作品です。一針、一針想いのこもったキルトと自然とが織りなす風景や、野外展ならではのいろいろな表情を、秋の砂浜美術館でのんびりとお楽しみください。
・今年のフライヤーはこちらから。
企画展
by・社会福祉法人一条協会 わかふじ寮(四万十市)
・社会福祉法人土佐七郷会 生活介護事業所みなとがわ(黒潮町)
・しこくゲージュツ遍路座
わかふじ寮と生活介護事業所みなとがわでは、施設の壁を超えて、アートチーム しこくゲージュツ遍路座とともに作品を創りました。利用者それぞれが入野松原に訪れた感覚を、布を楽しみながらおもいおもいに描いたパーツを縫い合わせて、大きなクジラを模した「まんまくじら」ができました。お寺に掲げられる5色の幕・幔幕(まんまく)をベースにした作品(2021・わかふじ寮)と、今回新たに制作した作品が太平洋に向かって泳ぎだす姿をご覧ください。
手づくりのぬくもりがうれしい小さな青空マーケット♪
手づくりのぬくもりと、お客さんの笑顔があふれる小さな青空マーケット。黒潮町・幡多エリアのおいしいもの・かわいいものを見つけよう!
出店リストはこちらから。
| 日時 | 11月17日(金)~19日(日)10:00~15:00 |
今年も開催!
黒潮町立三浦小学校子どもお箏教室のみなさんと生田流箏曲菊由楽会による、箏の音楽会。松原に響く軽やかな“音作品”もお楽しみください。お箏の演奏体験もできますよ。
| 日時 | 11月18日(土)11:00~、13:00~ ※雨天はふるさと総合センターにて実施します。 |
自然の中でいただく豊かなひとときを
秋空の下、らっきょうの花畑を見ながらお茶を楽しみませんか?心地よい風を感じながら、おいしいお茶と和の空間でのんびり、ゆったりとお過ごしください。
| 日時 | 11月19日(日)10:00~14:00 ※雨天はふるさと総合センターにて実施します。 |
| 料金 | 300円(お茶・お菓子) |
潮風のキルト展限定“松原ポスト”今年もあります!
いろいろな布やジーンズのはぎれを切ったり貼ったり。自分だけのオリジナルはがきを作ろう!松原ポストから投函されたはがきには、期間限定の風景印が押されます。
| 日時 | 11月19日(日)10:00~15:00 |
| 料金 | 1枚200円(切手代込み) |
砂浜美術館の秋の作品といえばこれ!
色とりどりのキルトが並ぶ松原の前に広がるらっきょうの花畑。キルト作品とこの時期に咲く赤紫色のらっきょうの花は秋の砂浜美術館の一大作品です。遠くから風景を眺めたら、今度はぜひ近くから。一針、一針丁寧につくられたキルトの表情、花火のようなかわいらしいらっきょうの花に思わず顔がほころびます。
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第29回潮風のキルト展
場所:砂浜美術館(高知県黒潮町・入野松原)