地球と仲よしTシャツアート展

地球と仲よしTシャツアート展

Tシャツアート展のTシャツは、すべてオーガニックコットンで織られています。

オーガニックとは有機栽培のこと。有機栽培とは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培された農作物のことをいいます。

オーガニックコットンの畑では、牛の糞や雑草の堆肥を使います。その中に住んでいる微生物たちが土を育み、テントウムシやクロアリが、綿につく害虫を食べてくれます。

(c)avanti inc.

(c)avanti inc.

コットンの収穫は冬。霜が下りて葉が自然に落ちるのを待ち、自然に近いサイクルの中で、それぞれ調和をとりながら、無理のない量をじっくり栽培してくのです。

はたまた人間の社会では、生産量を増やすために、栽培と加工に農薬と化学肥料を大量に使う栽培方法もあります。土壌に残る薬や化学肥料は土の中に染み込んで、私たちの飲み水になる地下水や土中の微生物に影響をおよぼします。
その後どうなっていくのか… それは時間が経たないとわかりません。

(c)avanti inc.

(c)avanti inc.

Tシャツアート展のTシャツ。このTシャツのオーガニックコットンは、海のむこうの大きな畑で種まきから収穫まで、人の手で大切に大切に育てられます。そうしてコットンが日本に運ばれた後は、日本の職人の技で、糸に撚られて布地に織られるのです。

私たちのところに、Tシャツとなってやって来てくれてありがとう。いつか、そのまたいつか。このTシャツも土に還っていきます。

地球は有限です。すべての命と命はつながっています。

この先の時間を生きる人びとと生き物たちのために、今、私たちにもできることはなんだろう…、人が地球や自然と仲良くお付き合いをしていくにはどうすればいいだろう…、こんな想いから、1999年より、Tシャツアート展のTシャツは、オーガニックコットン100%にしました。

毎年5月の青空がまぶしい季節。砂浜でひらひらするTシャツたちに、私たちはそんな想いを込めているのです。

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株式会社avanti
株式会社avanti(アバンティ)
私たちのTシャツは、株式会社avantiのオーガニックコットンを使用しています。もっと詳しく知りたい方は、ぜひavantiのWEBサイトへどうぞ。

日本オーガニックコットン協会
NPO法人日本オーガニックコットン協会
オーガニックコットンについてより詳しく学びたい方へ、日本オーガニックコットン協会(JOCA)の「オーガニックコットン販売士資格検定講座」もどうぞ。

第26回Tシャツアート展のボランティアを募集しています

Tシャツアート展ボランティア募集

ひらひらの風景をつくるお手伝い

第26回Tシャツアート展ボランティア募集

活動期間 :2014年5月1日(木)~9日(金)

応募締切 :2013年3月20日(木)

募集定員 :8~10名程度

広い砂浜でたっくさんのTシャツがひらひらする、砂浜美術館のTシャツアート展。
この“ひらひら”の風景づくりに、あなたも参加してみませんか?
広い空、青い海、人、Tシャツ、おいしいご飯…素敵な出会いが待っています。


4つの素敵な出会いをご紹介

その①「浜」

その①「浜」

天井も壁もない広い広い砂浜美術館。そこにみんなの手で創りだすひらひらの風景。世界で一つだけの壮大なアートが出現します。

その②「人」

その②「人」
ナガオカケンメイさん

おもしろい!集まるボランティアも地元の人も「楽しみ」を見つけ出すのが得意な人が多いです。これまでのボランティアもたくさん帰ってきます。さらに、審査のお手伝い、交流会など審査員との出会いもお楽しみのひとつです!

その③「宿」

その③「宿」

廃校になった小学校を活用した「であいの里蜷川」。ボランティア仲間たちと布団を並べて学校に泊まるって、ワクワクします!

その④「食」

その④「食」

朝と夜のご飯は、地域のお母さんたちが準備してくれます。栄養・量・愛情たっぷり!モリモリ食べて、黒潮町の自然の恵みを堪能しましょう。


砂浜美術館をまるごと体感できる!9日間の活動内容

砂浜美術館は、「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」をコンセプトに、人が自然と上手につきあいながら、豊かに、楽しく暮らしていくにはどうしたらいいのか、それを考えるひとつのものの見方です。
砂浜美術館では、すばらしい自然が残るここ黒潮町から、企画展や旅、ミュージアムグッズの販売などを通して、そうしたものの見方や考え方を広く伝える非営利活動を行っています。

私たちの活動は今年で25年目となりますが、この活動を行政や住民と共に支えてくださっているのが、全国の方々の賛同と協力です。ただ今事務局では「第26回Tシャツアート展」の運営にご協力いただけるボランティアスタッフを募集しています。代表的なオリジナル企画である「Tシャツアート展」。自然に恵まれた黒潮町に滞在し、砂浜美術館の壮大な風景を一緒に創りあげてみませんか?

活動詳細

日程

1日(木) 砂浜美術館事務局に集合
2日(金) Tシャツ展示作業・Tシャツアート展審査・交流会
3日(土)
~7日(水)
Tシャツアート展会場での活動(受付、物品販売など)
8日(木) Tシャツ取り込み・たたみ作業・テント撤去等、慰労会
9日(金) 解散

場所

活動地 高知県幡多郡黒潮町 入野の浜
宿泊先 であいの里蜷川

応募要項

応募資格 砂浜美術館に興味があり、期間を通して黒潮町に滞在可能な方。原則として高校生以上、性別は問いません。全日程に参加できる方を優先します。
応募方法 所定の参加申込書と誓約書に、必要事項を記入の上、下記まで郵送してください。参加申込書と誓約書を請求する場合は、80 円切手を事務局までお送りください。
応募先 NPO 砂浜美術館 ボランティア係
〒789-1911 高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5
募集人数 8~10名程度
応募締切 2014年3月20日(木)当日消印有効
お問合わせ先 Tel 0880-43-4915 Fax 0880-43-1527 Mail nitari@sunabi.com

※応募締め切り後、事務局にて調整し応募者各位にご連絡いたします。応募多数の場合は、ご希望に添えない場合もありますのでご了承ください。

※現地までの交通費は自己負担です。3500 円/ 日(宿泊・朝夕2食費)が必要です。

※NPO 砂浜美術館で「ボランティア保険」に加入しますが、活動中の万一の事故などに対してこの保険以外での対応はできません。

ボランティア募集はコチラから!

今年の作品募集はコチラから!

「みんな笑顔の美術館」久米信行さん

みんな笑顔の美術館

砂浜美術館のTシャツアート展を、初めて見た時の鮮烈な印象は、今でも忘れない。駐車場から歩いて松原を抜け、ちょっとした土手を超えた瞬間、まるで別世界が目の前に現れたんだ。

そこには、Tシャツや現代アートを見慣れた僕でさえ、とても想像ができなかった光景があった。Tシャツがはためく美しい写真の数々は見ていたけれど、はるかにスケールが違うんだ。何より、不思議な「ひらひらの動き」にびっくりした。潮風が、まるで「私の力を見て」って自慢しているようだった。数えきれないほどのTシャツを、一斉にひらひらさせていたんだ。

一瞬、言葉を失って、その場に立ちつくす僕。
ところが、子供たちは、迷わずTシャツに向かって走り出す。自分が描いたTシャツを探しに行ったのだ。砂浜に足を取られて、よろめきながら、転びながら、子供たちは、自分の作品を見つけだした。自分が描いた絵と、Tシャツにプリントされたのと初対面。砂浜にひらひらしていると、ちょっと嬉しい。ちょっぴり恥ずかしい。

自分の作品と写真を撮る

ここに来た人は、みんなきっと写すんだろうな。自分が描いたTシャツ作品と、作家=私とのツーショット写真。その後は、家族で仲良くもう一枚。シャッターをお願いした人も、思わずニコニコしてる。

そう、ここに来ている人は、みんな笑顔だ。

青空の下、砂浜で裸足になるだけだって気持ちいいのに、ほら、こんなにたくさんのひらひらが、やさしく心をくすぐってくれるんだ。一枚一枚の絵をみてごらん。みんな違って、みんな素敵。特に子供たちの絵がすごいよ。迷いなんかなくて、自由気ままな筆さばき。楽しんで描いているから笑っちゃう。目の前の砂浜や大海原にぴったりだ。見ている人も、散歩している人も、写真を撮っている人も、写真に撮られている人も、みんな笑顔。だから、つられて笑っちゃう。しばらく笑顔を忘れていた人だってね。

きっと、ここにいると。何が一番大切か、思い出すんだね。

「Tシャツ6人衆 作:山本清さん」(Tシャツアート展写真展 準大賞より)

↑「Tシャツ6人衆 作:山本清さん」(Tシャツアート展写真展 準大賞より)

やっぱり、自然の中にいるって気持ちいい。潮風に吹かれて、海やTシャツをぼーっと眺めて、それだけで幸せ。となりに家族がいると、大切な人たちがいると、もっと幸せ。

下手でもいいから、自分で、何かを表現するって面白い。誰かに見てもらえるって楽しい。ここに出品している人と、みんなつながっている気分になれて幸せ。

やがて、潮風と共に自宅に届くんだ。砂浜でひらひらした僕のTシャツ、家族のTシャツが。どんなTシャツよりも大切な宝物だよね。だって、その時しか描けないTシャツだから。僕が生きてた証なんだ。

この楽しさは、作品を応募しないとわからない。砂浜に足を運ばなきゃわからない。ひらひらの前で、にこにこしなきゃわからない。そこで笑顔を浮かべた人ならわかるはず。砂浜美術館のTシャツアート展が、日本で、いや世界で一番美しく楽しいTシャツイベントだって!

だから、きっとこれからも、ずっとずっと続いていく。そして、日本のどこかに、世界のどこかにも広がっていく。そうして、風とTシャツと笑顔で、みんながつながっていくんだ!

【『砂浜美術館ノートⅡ』より】

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久米 信行
久米 信行(くめ のぶゆき)
国産Tシャツメーカー久米繊維工業三代目。砂浜美術館Tシャツアート展を「日本で一番美しいTシャツイベント」として公私共に応援して、講演やインターネットで全国に広めている。社)墨田区観光協会理事。特)CANPANセンター理事。明治大学商学部講師。「すぐやる技術」「ビジネスメール道」著書。


もっと読みたい方へ

砂浜美術館ノートⅡ

砂浜美術館ノートⅡ

立ち上げに携わったスタッフとメンバーも入れ替わり、地域内外とさまざまな人が関わりながら活動を継続してきた砂浜美術館。そんな人びとのインタビューやエピソードを交えながら、1997年から2008年までの10年間の活動記録を掲載しています。

ご興味のある方はコチラへ

Tシャツアート展受賞者さんからのお便り

Tシャツアート展受賞者さんからのお便り

いよいよ第26回Tシャツアート展の作品募集がはじまりました!来年は、いったいどんな方々との素敵な出会いが生まれるのか、今からとても楽しみです。

今日は、今年の5月に開催した第25回Tシャツアート展の受賞者からいただいた、私たちをとってもあったかくて幸せな気持ちにさせてくれたお便りを、3通ご紹介したいと思います。受賞の喜びとともに、作品に込めた想いが綴られたその文面に、Tシャツがひらひらする風景と作者さんの笑顔が思い浮かびます。


砂浜大賞『くまちゃん』橋本理央ちゃんのお母さまより

『くまちゃん』橋本理央ちゃん

Tシャツアート展に出会ったのは12年前、高知県出身のご主人と見に来てくださったそうです。その後、娘さんが生まれた記念にと作品を応募、それを見に再来。その時に、次は娘さんの作品をここに飾りたいと思ってくださり…

「くまちゃん」を描いたのは娘が3歳10か月の頃です。「理央の描いた絵がTシャツになるんだよ」と伝えると、とてもワクワクしていました。
自分1人で描けるようになったくまを描き、まわりには様々な色を使った大好きな水玉模様を描きました。くまは、何度か使ったことのある固形絵具を使って色をぬりました。ふでを使って色をぬることがとても嬉しかったようで、顔の部分によって色を変えながらぬりました。くまちゃんの真っ赤なほっぺは、娘のこだわりです。

浜で自分の描いた絵がTシャツになっているのを見つけた時の娘は本当に嬉しそうでした。その時はまさか砂浜大賞に選ばれているとは知らず、親子で夢中になって貝殻のおみやげを拾って帰りました。
娘が楽しくワクワクしながら描いた絵が、宮川大助さんの心に届いて本当によかったです。ありがとうございました。(お便りから抜粋)

優秀賞『波とおひるね』宮本美保子さまより

『波とおひるね』宮本美保子さま

砂浜美術館、Tシャツアート展をご友人に紹介された宮本さん。ホームページの中の美しい風景や楽しそうな様子に、関わる私たちの笑い声が想像できたそうです。その頃、少し気持ちが落ち込んでおられたそうなのですが…

黒潮町の青い空に、ただただ自分の絵もTシャツでひらひら泳がせてみたい一心で描きました。病気をなんとか乗り越えたおばが母に、母が私にすすめてくれた絵手紙で使う炭と筆で、つながりを思いつつ描きました。出来上がった頃には心が軽くなっていました。
審査員の宮川大助さんに「愛一杯の波に包まれた」とお言葉をいただきました。でも本当は私自身が温かい家族、友人に、見てくださった方々、黒潮町の沢山のスタッフやボランティアの方々、美しい自然に、愛一杯に包まれていました。
改めて感謝の気持ちをこちらで伝えたいと思います。身に余る程のうれしいお知らせを、ありがとうございました。(お便りから抜粋)

優秀賞『浜辺の少女』佐藤雄さまより

『浜辺の少女』佐藤雄さま

ホームページの中の、たくさんのTシャツが浜辺で風に揺られている写真をご覧になり、真っ先に浮かんだイメージが「浜辺を走る少女」だったそうです。他にも海のイメージを思い浮かべてみたものの、直感のイメージをストレートに表現してみようと…

僕の恋人にポーズをとってもらい写真に撮り、それを元にイメージを膨らませて絵におこしました。サンダルを脱ぎ捨て無邪気に波に走り向かっていく少女。また、直接的には描いていませんが“海の風”を表現するのに苦心しました。
黒潮町には行った事がありませんが、いつかこのTシャツを着て、彼女と一緒に浜辺を歩いてみようと思います。ありがとうございました。(お便りから抜粋)